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〈第14旅団/第15普通科連隊/本部管理中隊 070527.善通寺〉 |
愛称 | ヘヴィハンマー |
口径 | 120mm |
砲身長 | 2,080mm |
重量 | 約600kg |
最大発射速度 | 15〜20発/分 |
最大射程 | 約8,100m(通常弾) 約13,000m(RAP弾) |
製作 | 豊和工業 |
備考 | 普通科部隊に装備する迫撃砲で、フランスTDA社の120Rを1992年から豊和工業がライセンス生産している。従来の野砲並の威力を持ち、特に長射程を実現。榴弾、対装甲弾などにより多様な目標に対応できるほか、高機動車による牽引式で機動性に優れる。迫撃砲には珍しく、砲身にライフリングが施されている。 81mmクラスの迫撃砲は普通科中隊の中の迫撃砲小隊が運用しているが、120mm迫撃砲は「重迫(じゅうはく)」と呼ばれ、普通科連隊の中で独立した重迫撃砲中隊が装備しており(重迫中隊がない場合は本部管理中隊の重迫撃砲小隊など)、普通科が装備する火砲としては最大である。この砲以前に重迫部隊が装備していた107mm迫撃砲M2までは、移動の際中型トラックなどに積載し射撃時に卸下していたため手間がかかっていたが、この砲はタイヤが標準装備され、砲口にフックを取り付けるだけで簡単に牽引する事が可能であり、射撃準備・撤収・陣地転換が迅速に行える。また公道を走る時のために、専用のテール反射板やフェンダーがオプションで用意されている。背が高いので装填手は最初踏み台に乗って砲弾を砲身に入れるが、次第に発射の反動で砲が地面に食い込みはじめるので、そのうち踏み台はいらなくなるそうである。 北海道の第7師団第11普通科連隊では、装軌車にこの120mm迫撃砲を搭載した96式自走120mm迫撃砲を装備している。 |