第4部・模擬戦
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状況が開始されると、敵ゲリラのリーダーの激が飛びます。 『おい野郎ども!この広場一帯で、自衛隊のやつらをボロボロにしてやるぜェ!!』 『オ゛ーッ!!』 (^^;;;;;; まるで学芸会のようなノリだが、さすが関西の部隊ですなぁ。13旅団の模擬戦じゃこんなの聞いた事がないぞ。 やがて第3飛行隊のOH-6D偵察・観測ヘリが登場。市街地上空を旋回しつつ 『逃げ遅れた住民の方はいませんかー!』 とマイクで呼びかけております。 |
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さらにゲリラに対し 『こちらは陸上自衛隊である!すみやかに武器を捨てて投降せよ!抵抗する場合は攻撃する!』 と警告。それに対してゲリラからは発砲による返答。う〜む、なんと不敵なやつらだ。 OH-6Dが去ったあと、地上では更に細部の偵察を行なうために、第3偵察隊のオートバイが2台進入してきました。ぬかるんだ地面が先のパレードですっかり耕されており、オートバイはハンドルを取られてかなり走りにくそうです。 続いて敵の後方へ潜入するため、レンジャー隊員4名が中部方面飛行隊のUH-1からロープ降下を敢行。さらに地上では威力偵察を行なうためオートバイ2台と87式偵察警戒車が進入。ゲリラ部隊と銃撃戦を行ないながら前進してきました。 |
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と、ここでトラブル発生!オートバイの1台がエンストを起してしまいました! まぁ、実際の戦場でもこんな事は起こるかもしれないし。運転していた隊員にはいい経験になった事でしょう。彼はシナリオでは「負傷兵」になる役回りだったようで、その後バイクを放棄して徒歩で“負傷場所”へ向かっておりました。(^^; さて、先ほどロープ降下したレンジャー隊員が2名、“日本総合生命ビル”の屋上にいる敵の見張りに隠密接敵しています。一人が援護射撃の体勢。もう一人は敵を背後から羽交い締めにし、咽をナイフで一突き!しかし、不覚にもやられた敵が 『ア゛ーッ』 と叫び声をあげてしまい、ビル内の仲間に気付かれてしまいました! |
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脱兎のごとく“日本総合生命ビル”から逃げ出したゲリラたちは3つのグループに分かれ、それぞれ“A”“B”“C”のビルに逃げ込みます。ちなみに捕虜はC号ビルに連れ去られました。自衛隊は戦車と普通科部隊を送り込み、ビルをひとつづつ制圧する作戦に出ました。轟音をあげて第3戦車大隊の74式戦車が2輛進入し、それに続く高機動車から普通科の隊員が飛び降りて展開しました。普通科隊員は手に機動隊の持つような防盾を持っています。続いて部隊の指揮官を勤める中隊長の乗車した82式指揮通信車と、1トン半救急車が進入、先ほど負傷した偵察隊員を収容しました。 『こちらは陸上自衛隊である!ただいまからA号ビルに突入する!その前に武器を捨てて出てこい!』 |
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中隊長の日本語および英語の警告にも関わらずゲリラは立てこもったままです。降参するなら今のうちなのに(^^;。 『突入小隊、こちら中隊長。10秒後に突入せよ!』 『突入小隊了解!』 『10.9.8.7.6・・・』 一斉に支援射撃が行なわれ、 『突入せよ!』 の号令一過、普通科隊員たちがA号ビルに突入し、ゲリラを射殺、ビルを制圧しました。次のB号ビルも同様に制圧し、C号ビルの制圧に向かいます。 |
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『警告する!すみやかにパイロットを解放し、投降せよ!』 しかしなおも立てこもるゲリラたち。ふたたび突入班がビルに突入しパイロットを救出、しかし、敵ゲリラはここで化学兵器の使用に踏み切ります。たちまち立ちこめる赤い煙。 『状況、ガス!』 戦車は急速に離脱し、隊員達はガスマスクを装面しましたが、負傷者も出てしまったようです。やがて第3師団司令部付隊化学防護小隊の化学防護車と除染車が到着、付近一帯と隊員の除染にかかりました。 |
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こうして陸上自衛隊は味方パイロットを救出し、敵ゲリラを制圧しました。アナウンスのWACが高らかに宣言します。 「攻撃部隊は敵を撃破し味方パイロットを救出、みごと任務を達成しました!やりました!!」 おっしゃ、今日も自衛隊の大勝利です!(^^)v ・・・とはいえ、偵察隊や突入班に重症を含む負傷者が出るというのは、今までになかった展開です。除染車や救急車を展示する必要性からそういうシナリオになったのだと思いますが、「味方にも損害が出る」ことによってよりリアリティが増した模擬戦でした。 |
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