第3部 飛行展示

 コンサートが終わり格納庫から外へ出ると、薄曇りだった天気もすっきり晴れて強い陽射しが降りそそいでおります。あぁ、いい天気だ!やっぱり航空祭はこうでなくっちゃ〜。午後の飛行展示は13:30からなので、それまでの時間、ふたたびエプロンの地上展示機の見学に費やすことにしました。
 エプロンでバシバシ写真を撮っていると、いきなりレシプロ機の大きな爆音。驚いて滑走路の方を振り向くと、海上自衛隊のUS-1A救難飛行艇が離陸していくのが見えました。プログラムにない飛行展示かと思ったのですが、同機は飛んでいったまま戻ってくる気配なし。


急きょ離陸していった、海上自衛隊の救難飛行艇US-1A。
後で知ったのですが、この日09:05頃に松山市沖の海上で民間のヘリコプターが墜落する事故があったらしく、そのため事故現場から60kmほどしか離れていない岩国の救難艇が駆り出されたのではないかとワタクシは考えております。漂流物の捜索は午後まで続けられたらしいのでたぶんそれに参加したんじゃないかと思っているのですが、新聞には海上保安庁の活動の事しか載っていなかったので、結局はっきりしたことはわかりません。
 さて、飛行展示の時間が近づいてきました。滑走路へ向かうとすでにたくさんの人が詰めかけております。ワタクシはF-16に近い側に場所を確保して、ショーが始まるのを待つことにしました。
 ショーは、まずパラシュート降下というプログラムにない演目からスタートしました。


パラシューターを乗せて舞い上がるヘリ。
ピンクがかったメタリックパープルに塗装されたヘリコプターが空に舞い上がり、やがて上空から4人がパラシュート降下してきました。後で写真を見て気がついたのですが、どうやら女性パラシューターだったようです。う〜ん、もっと望遠でしっかり撮っておけばよかった・・・。けっこう身体にフィットしたジャンプスーツ着てたし。<殴
 続いてはメインディッシュの(^^;PACAF(米大平洋空軍)F-16Cのデモフライトです。パイロットはジェームス・スタージョン少佐に代わり、5代目のジョージ・ジェイムズ少佐が就任しています。

 離陸前の一連の動作が終わり、滑走路に向けてタキシングしていくF-16C。もう何度も見た光景ですが、う〜ん、やはりかっこいい! 戦闘機はええわ〜。
* ̄▽ ̄*)やがて滑走路の端に到着したF-16Cがごう音をあげてテイクオフ!水平飛行から急上昇! しかし、ビデオカメラをまわしていたワタクシはここで重要なことに気がつきました。できるだけ映像がブレないようにと、ワタクシはSONYのリモコン付き三脚を使っているのですが、これだと真上へ上昇していく機体を追うことができないのです。おおお、これはまずいっすよ!しかたなく三脚からカメラを外し、手で持って撮影。あとで撮った映像を見ると、やはりブレまくりです。
( ̄□ ̄; おまけにだんだん腕がだるくなってきて、最後はカメラを持ち上げるのも困難に。う〜ん、この問題の解決は次の航空祭までの課題としましょう。


F-16Cのコクピットに乗り込むジェームズ少佐。


滑走路へタキシング。


テイクオフ!



フライトを終え客席に近づくジェイムズ少佐。
F-16Cはいつものように速く、力強く、そして軽快な機動を展開し、やがてタッチダウンしてきました。

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