10:43にF-2の機動飛行も終わり、ここからしばらく時間が空きました。エプロン地区中央では航空学生によるファンシードリル展示が実施されていましたが、どうせ人垣ができていて見物できないので、この時間を使って地上展示機を見学。今年は空自機のみならず、陸自のヘリが充実しているのが印象的でした。また、第6飛行隊の創設50周年記念塗装のF-2は機体の形状に沿うようにロープが貼られ、お客さんが機体のすぐ近くに寄って見る事ができるよう配慮されており、大勢の人だかりができていました。個人的には格納庫内で行なわれていた武器展示のひとつでGBU-38 JDAM精密誘導爆弾を見る事ができたのが大収穫でした。


装備品展示の紹介です。まずは基地防空火力から。第8航空団/基地業務群/第8基地防空隊の81式短距離地対空誘導弾。


誘導弾に矢のイラストと、ランチャーには「斬」の一文字。この「斬」の字とともに「主に仕え、人の為、刃となる者これ侍なり 命を尊び武器を扱う 我ら平成の侍なり」という文章が添えられたステッカーも貼ってありました。


第8航空団/基地業務群/第8基地防空隊の81式地対空誘導弾射撃統制装置。シェルタに「疾風迅雷」のステッカーが貼ってあります。


スティンガーを担いで笑顔の隊員さん。このコーナーでは防弾チョッキや鉄帽の試着ができたようです。


第8航空団/基地業務群/第8基地防空隊の携帯地対空誘導弾スティンガー。「DUMMY」と書かれているので操作訓練用の器材と思われます。チューブの中は空になってました。ちなみに解説パネルではなぜか「91式携帯地対空誘導弾(SAM-2)」と紹介されてました…。


第8航空団/基地業務群/第8基地防空隊の対空機関砲VADS1改。4基が展示され、お子様を乗せて砲塔をグルグル回したりしてました。


これは航空祭終了まぎわ、牽引状態にされたVADS1改です。3基もならぶとそれなりにイカツいですねぇ。


VADS1改で使用する20mm機関砲弾の模擬弾。


F-15とF-2のコクピット展示では長蛇の列ができていました。私も見てみたかったのですが、この行列に並ぶとなると、それだけで航空祭が終わってしまいそうなので諦めました…。


第2高射群/第7高射隊の地対空誘導弾ペトリオット。


F-2格納庫内で行なわれていた装備品展示です。F-15に搭載される20mm機関砲、M-61A1 GAS。


これは初見です。BL-1ボンブ・リフト・トラック。爆弾や誘導弾の運搬・搭載作業等に使用されます。


こちらもボンブ・リフト・トラックのBL-4A。


格納庫の中央に展示されていたF-2A支援戦闘機、#13-8514。翼下には600ガロン燃料タンク2本、ASM-2空対艦誘導弾4本、翼端にはAAM-3空対空誘導弾2本を搭載しています。


93式空対艦誘導弾ASM-2。


90式空対空誘導弾AAM-3。


500ポンド普通爆弾。専用のラックに3発装着されています。模擬弾とはいえ今まで見てきた物には弾頭信管が付いていたのですが、これは外されているようですね…。それとも新しいタイプの爆弾でしょうか?


91式爆弾用導弾装置GCS-1 Mk82/500ポンド誘導爆弾


戦闘機搭載用20mm機関砲弾の模擬弾。


今回一番の収穫かもしれません。初めて見るGBU-38 JDAM(訓練弾)。GPSを利用した精密誘導爆弾で、自衛隊が廃棄を決定したクラスター爆弾の代替兵器として導入されました。


1人用救命浮舟、JC-2B改。


航空ヘルメットFHG-2と酸素マスクMO-15。


F-15、F-2等の射出座席ACES IIに組み込まれるリカバリー・パラシュート。


F-15、F-2用のサバイバルキットのコンテナ。射出座席のシートの下に組み込まれていて、いろいろな救命装備品が収納されています。


F-4用のドラッグ・シュート(制動傘)。着陸時に開いてスピードを低下させるためのものです。1回開いたものは、隊員さんがまた丁寧に畳みます(大変そう…)。隣にF-2用のものもあり、足もとには傘体も展示されてました。


F-2用のエンジン、F110-IHI/GE-129。F-4やF-15のような双発機と違ってF-2は単発なので、これ1基あたりの推力はF-15用のエンジンよりも大きくなっています。


F-15用のエンジン、F100-IHI/PW-100。F-15Jの943号機までがこのエンジンを搭載しています。


F-15用のエンジン、F100-IHI-220E。平成6年度納入分のF-15J、944号機以降の機体に搭載されています。


航空支援集団/航空救難団/春日ヘリコプター空輸隊(春日)のCH-47J(LR)輸送ヘリコプター。#57-4491。

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