続いて来賓祝辞。冒頭は民主党の参議院議員、柳田 稔氏。
「10周年まことにおめでとうございます。また日頃の皆様の活動に心から敬意を表します。先の選挙で政権が変わりました。皆様の海外派遣についても色んな議論があります。我々の政権は、自衛隊を海外に派遣する時に、憲法に書いてある通り国権の最高機関である国会が最後の責任を持つ、その事を中心にして今考えております。これから色々な活動をお願いする事もあろうかと思いますが、自衛隊の活動の責任は必ず国会が持つ、この事を中心に今後進めていきたいと思いますので、これからも訓練、身体共に鍛えていただきますよう心からお願いして、ご挨拶に代えます。」と述べられました。


続いて民主党の衆議院議員、三谷 光男氏。
「陸上自衛隊第13旅団創立10周年、海田市駐屯地創立59周年記念行事の開催を皆様とともに心からお祝い申しあげます。元気溌溂たる隊員の皆様と共にこの記念行事に臨む事ができました事は、私達の大きな喜びとするところです。第13旅団におかれましては全国屈指の精鋭部隊として、平野旅団長のもと日々訓練に精進し、我が国の防衛のみならず各種災害への派遣、また国際貢献のための海外派遣の重要な任務を遂行しておられます。日々厳しい訓練を重ねあげ、我が国の防衛という重要な任務を遂行され、まことに頼もしく心強く、心から敬意を表するものであります。今後とも隊員の皆様におかれましては、平野旅団長のもと部隊の精強化に努められ、困難な任務の遂行に全力を尽くされますよう、期待をいたします。」と述べられました。


続いて民主党の衆議院議員、空本 誠喜氏。
「本日ここに、第13旅団10周年、ならびに海田市駐屯地59周年の行事がこのように盛大に、また厳粛に開催されます事を心からお慶び申しあげます。自衛隊の隊員の皆様の常日頃の活動、様々なご貢献をされている事を心から感謝と敬意を表するものであります。また山口県の暴風災害におきましても給水活動、また入浴支援活動など市民の皆様が本当に望む活動を、額に汗しながら活動された事を心から感謝するところでございます。このような活動を振り返る時、皆様の業務活動の重要性、また自衛隊が国民と共にある事を再度認識させていただくものでございます。今後ますます第13旅団、また海田市駐屯地が発展されます事、そして皆様方がますますご健勝であります事を祈念申しあげまして、簡単ではございますがお祝いの挨拶とさせていただきます。」と述べられました。


続いて民主党の衆議院議員、菅川 洋氏。
「本日は第13旅団創立10周年、そして海田市駐屯地創立59周年をこのように迎える事ができた事、心よりお祝い申しあげます。またこの海田市の地で59年間、この広島そして中国地方の国民の生活の安心をお支えいただきました事に感謝を申しあげます。皆様方の鍛練がこの国を支え、そして地域で暮らす人々、日本で生活する人を支えているという事、ここの事を今後とも忘れずにしっかりと鍛練していただき、これからも国民の生活を支えていただける事、ご期待をいたしております。第13旅団の皆様方の今後のご活躍によって日本の防衛警備、そして災害支援というものをしっかりと行なっていただく事をお願いいたしまして、私の挨拶とさせていただきます。」と述べられました。


続いて自民党の衆議院議員、岸田 文雄氏。
「本日は第13旅団創立10周年、そして海田市駐屯地創立59周年、まことにおめでとうございます。自衛隊におかれましては昭和25年に警察予備隊として発足されてから、国民の生命・財産・自由を護る、独立を護る崇高な任務に就かれ、今日では陸海空25万人という有力な組織に育ってこられました。その中で第13旅団、そして海田市駐屯地におきましては、朝鮮半島に近い長大な海岸線を持つこの中国地方におきまして、国民の生命・財産・自由・独立を護る崇高な任務を遂行してこられました事、心から敬意を表し申しあげ、そして国民の一人として、地元選出の国会議員の一人として心から感謝を申し上げさせていただきたいと思います。そして引き続き在5県の中にあって皆様方に対する期待はまことに大きいものがあると思います。時代の変化を始め環境の変化、国民の変化、国際情勢の変化、こうした変化の中にあって皆様方の活躍に対する国民の期待はますます大きくなっていくと感じるところでございます。隊員の皆様におかれましては、こうした崇高な任務にあたっておられる事を誇りに思い、ご奮闘をいただく事を心からお願いをする次第でございます。」と述べられました。


続いて自民党の衆議院議員、河井 克行氏
「先ほどから平野第13旅団長率いる自衛官諸官の堂々たる雄姿、一糸乱れぬ厳正な規律を拝見し、心から感激をいたしております。今から十数年前、師団が旅団に変わる時の法案、衆議院安全保障委員会におきまして、党を代表し質問に立った事を昨日のように思い出しております。十年ひと昔と申しますが、様々な環境の変化が起こりました。政権は交代しようとも決して変わってはいけない事がある。それは則ち国家の安全保障、その土台を揺るがす事は断じてあってはならないわけであります。そのために諸官は日夜命をかけて鍛練をしていただいている。ただただ頭が下がる思いでいっぱいであります。今こうしている一瞬も、皆様の仲間が遠くはゴラン高原、スーダン、そしてネパールの厳しい条件の中に、日本の独立と平和を護るため一心不乱に仕事に邁進をしていただいている。またこの地元におきましても、私自身の地元でもありますが雪山の遭難救助捜索、様々な地域貢献、中国地方の護りの要をしていただいております。どうかこれからも地域住民の信頼の的として、間違いのない活動を続けていただく事を心よりお祈り申しあげ、政治の立場からこれからも皆様と共に歩んでいく事をお誓い申しあげます。頑張ってください。」と述べられました。


最後に、広島県副知事の有岡 宏氏。
「この度、陸上自衛隊第13旅団が創立10周年を迎えられ、また海田市駐屯地が創立59周年を迎えられた事に対しまして、心よりお慶びを申しあげたいと存じます。また隊員の皆様方におかれましては日頃から防衛警備活動、そして平和維持活動に至るまで広範に活動に取り組まれている事に敬意を表する次第でございます。その中でとりわけ我々自治体との関係が深いのが、災害発生時の緊急活動でございます。ここ数年を振り返ってみましても送水管の崩落によります呉市・江田島地区の大規模断水において、住民の生活支援をきめ細かに行なっていただきました。また恐羅漢山でのスキー客の遭難事故、この度の暴風災害におきましても、迫りくる危険を顧みず果敢に活動を展開されていたわけでございます。私共自治体にとりましても住民の安全の確保という事は最重要課題でございますが、皆様のご協力・ご支援があってこそその責任を全うできるものと考えております。どうかこれからも厳しい訓練を重ね、国民の安全安心のためにご貢献なさるようお願い申しあげます。」と述べられました。


来賓祝辞に続いて来賓紹介、祝電披露があり、その後観閲行進のために部隊が退場を始めました。
『観閲行進準備』「観閲行進、発起の態勢をとれ!」
各部隊ごとに隊列を組んで退場開始。


「前へ、進め!」「中隊左へ、進め!」音楽隊のドラムマーチによって中隊ごとに会場左右へ退場していきます。


さすがに1000名以上の隊員による移動は大規模ですね。


観閲行進の準備の間、第13音楽隊による音楽演奏が実施されました。曲目は「第13旅団歌」、行進曲「凱旋」です。


「第13旅団歌」では2名の隊員による歌も披露されました。「♪我ら挑み続ける13旅団」初めて聞きましたがカッコイイ歌詞でした。


観閲行進に先立ち、音楽隊による「君が代行進曲」演奏のもと、第13旅団の警備担当区域である中国5県の県旗が行進。まずは第8普通科連隊/本部管理中隊(米子)の1/2tトラックに搭乗した鳥取県旗。県章は飛ぶ鳥の姿をひらがなの「と」に造型し、自由と平和と、鳥取県の明日への進展を象徴しています。


第13偵察隊(出雲)の1/2tトラックに搭乗した島根県旗。県章はカタカナの「マ」の字を丸い雲型にし4つを組み合わせて「シマ」を表し、県民の団結と、島根県の調和のある発展と躍進を象徴しています。


第13特科隊/本部管理中隊(日本原)の1/2tトラックに搭乗した岡山県旗。県章は漢字の「岡」の文字を図案化し、県民の一致団結と、岡山県の将来の飛躍発展を力強く表しています。


第46普通科連隊/本部管理中隊(海田市)の1/2tトラックに搭乗した広島県旗。県章はカタカナの「ヒ」を図案化し、円によって県民の和と団結を表現し、伸び行く広島県の躍進と発展を象徴しています。


第17普通科連隊/第2中隊(山口)の1/2tトラックに搭乗した山口県旗。県章は漢字の「山口」の文字を組み合わせ、県民の団結と飛躍を太陽に向かって羽ばたく鳥のように、山口県が発展するように表したものです。


『観閲行進』音楽隊による行進曲「大空」演奏のもと観閲行進が始まりました。先頭は観閲部隊指揮官・田原一等陸佐の搭乗する旅団司令部付隊の82式指揮通信車と、旅団司令部幕僚の搭乗する1/2tトラック5輛。


続いて旅団内の各普通科連隊のレンジャー隊員で編成された旅団レンジャー部隊。指揮は第8普通科連隊の山口二等陸尉です。「レンジャー!、レンジャー!」のかけ声で駆け足行進していきました。


続いて第8普通科連隊(米子)。連隊長兼ねて米子駐屯地司令・豊留 廣志一等陸佐と連隊旗の搭乗する82式指揮通信車、連隊幕僚の搭乗する1/2tトラック2輛と、各中隊の隊員が徒歩行進。


徒歩行進部隊は手前から本部管理中隊、第1、第2、第3の各中隊長が指揮する各中隊です。これまでに訪れた海田市の記念行事で、徒歩行進は初めて見たように思います。


車輌行進も良いですが、やはり小銃を担って歩調を合わせる徒歩行進も良いですね。


続いて第17普通科連隊(山口)。連隊長兼ねて山口駐屯地司令・森下 喜久雄一等陸佐と連隊旗の搭乗する82式指揮通信車、連隊幕僚の搭乗する1/2tトラック2輛と、各中隊の隊員が徒歩行進。


第17普通科連隊も、徒歩行進部隊は手前から本部管理中隊、第1、第2、第3の各中隊長が指揮する各中隊です。


音楽隊の演奏する曲目が「祝典ギャロップ」に変わり、第46普通科連隊(海田市)が車輌行進。先頭は連隊長・井手 篤一等陸佐と連隊旗の搭乗する82式指揮通信車と連隊幕僚の1/2tトラック2輌。


第46普通科連隊/第1中隊長と中隊旗の搭乗する1/2tトラック、高機動車9輛(うち2輛には81mm迫撃砲L16を車載)が行進。


第46普通科連隊/第2中隊長と中隊旗の搭乗する1/2tトラック、高機動車9輛(うち2輛には81mm迫撃砲L16を車載)が行進。


第46普通科連隊/第3中隊長と中隊旗の搭乗する1/2tトラック、軽装甲機動車9輛、高機動車3輛(うち2輛に81mm迫撃砲L16を車載)が行進。


軽装甲機動車には5.56mm機関銃MINIMIを搭載。


第46普通科連隊/本部管理中隊長と中隊旗の搭乗する1/2tトラック、偵察用オート2輛、高機動車6輛が行進。

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