54口径5インチ単装速射砲


〈護衛艦「しまかぜ」後部の54口径5インチ単装速射砲  040417.呉〉

諸元・性能
重量 約67t
発射速度 35発/分
最大射程 約23,000m(水上)
俯仰角度 +85°〜-15°
砲塔人員 有人
操縦方式 全自動電機油圧式
給弾方式 手動
弾丸重量 約32kg
製作 日本製鋼所
備考 護衛艦「たかつき」から「しまかぜ」までの大型艦に搭載された艦載砲で、砲塔から弾庫内揚弾機まで完全連携となっている。速射性を高めるために2つの給弾機構から交互に給弾が行なわれるが、その複雑さから据付け調整も難しく、船体構造の精度も要求された。40年度艦以降は日本製鋼所で国産されている。
この砲には外観上の違いとして3つのタイプがあり、砲塔上の照準手ドーム(フロッグ・アイ)で見分ける事ができる。初期の「つき」型護衛艦にはドームが左右2基ついたものが採用されていた。次のタイプは右側のドームを撤去した型になっているが、ドームの基部のみ残されている。3番目のタイプはこの基部も撤去されたもので、「しらね」型「さわかぜ」、「はたかぜ」型に搭載されている。なお「しらね」型の前後2基の砲塔のうち前部砲塔(51番砲)上にはN-AT-188受信空中線が設置されている。(下記画像参照)


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「ひえい」
52番砲 左前
〈040417.呉〉
「ひえい」
52番砲 右前
〈080727.玉島〉
「ひえい」
51・52番砲 左前
〈080720.呉〉
「ひえい」
51・52番砲 左後ろ
〈040417.呉〉
「ひえい」
51番砲 最大仰角
〈040417.呉〉
「はるな」
52番砲 空砲発射
〈050809.境港〉
「くらま」
51番砲 左側面
〈040719.高知〉
「くらま」
52番砲 左前
〈090719.高知〉
「くらま」
52番砲 左前
〈090719.高知〉
「さわかぜ」
52番砲 左前
〈050816.高知〉
「あさかぜ」
51番砲 右後ろ
〈030727.和歌山〉
「はたかぜ」
51番砲 正面
〈080727.高松〉
「はたかぜ」
52番砲 右前
〈080727.高松〉
「はたかぜ」
52番砲 左側面
〈080727.高松〉
操縦手ドーム
〈040417.呉〉
薬莢受けバスケット
〈030727.和歌山〉
薬莢受けバスケット
〈080727.高松〉
薬莢排出シュート
〈030727.和歌山〉
教練弾1型
〈040417.呉〉
教練弾3型
〈080727.高松〉