航空自衛隊 土佐清水分屯基地開庁10周年記念行事


土佐清水分屯基地に行ってきました!


11月12日(土)。この日、高知県は土佐清水市に所在する航空自衛隊土佐清水分屯基地において、開庁10周年記念行事が挙行されましたので遠征してまいりました。え、そんなところに空自の基地があるの?とつい最近まで私もその存在を知らなかった、多分マニアの間でも超マイナーな部類に入るであろうこの基地には、先週訪れた春日基地に本拠を置く西部航空警戒管制団の出先機関とも言える土佐清水通信隊が置かれています。今年はその開庁10周年記念という事で、なんとブルーインパルスがやってくるとの事。ブルーが四国の空を舞うのは実にひさしぶりの事とあって、こりゃー四国在住の自衛隊ファンとしてはぜひ行っておかねばなるまい!ということで足をのばした次第でございます。
さて、土佐清水市は四国を四角形に見立てると高松市のほぼ対角線上に位置しており、近くには四国最南端の足摺岬や日本一の清流と名高い四万十川などがある、非常にのどかな町であります。早朝05:30、高松を出発し高速道路で移動。まぁ、同じ四国なんだしそんなに遠くないだろう、とタカをくくっていたのですが、これが実に甘かった。

臨時駐車場にできたシャトルバス待ちの列。予想外の人の多さにびっくりしました。
高速道路は途中の須崎市まで続いているのですが、そこから先は海岸沿いの国道を延々と100km近く走らねばならず、しかもこれがクネクネと曲がった道が多くてスピードも上げられず、予定よりも50分近く遅れて10:20、ようやく土佐清水市に到着したのでありました。しかも、その頃には基地周辺の駐車場はすでに満車になっているとかで、かなり手前の臨時駐車場に車を停め、そこからシャトルバスで移動。ようやく到着した土佐清水分屯基地は、田んぼと山に囲まれた小高い山の上を切り開いた、一見「山の上の中学校」かと思うようなたたずまいを見せておりました。こんなところに空自基地があるなんて、言われなきゃ絶対わかんねぇ。(^^;
初めて訪れた土佐清水分屯基地ですが、グラウンドにテニスコート、それと庁舎が1棟にちょっとした施設機材の倉庫などからなる小さな基地でした。勤務する隊員も20人だか30人だかの非常に小所帯だということでした。しかし今日はブルーインパルス効果のためか、この小さな分屯基地にはそぐわないほどのお客さんがひしめいております。模擬店なども大盛況、ついでにトイレの順番待ちも大盛況でした。(^^;


高台の上に見えている学校のような建物が航空自衛隊土佐清水分屯基地です。
ホントに言われなきゃこれが自衛隊の基地だなんてわかんないです・・・。


基地へ上る坂道のふもとにある表札。


坂道をずーっと登って行くと基地正門にたどり着きます。


土佐清水分屯基地の庁舎。


土佐清水分屯基地から見えるレーダードームらしき施設。最初自衛隊関係の施設かと思ったのですが、どうも国土交通省の航路監視レーダーらしい?です。

装備品の展示としては唯一、航空自衛隊/新田原救難隊から洋上迷彩のUH-60J救難ヘリコプターが飛来していました。こりゃーはるばる遠いところからご苦労さまですねー、と思っていたのですが、よく考えたらこの土佐清水から日向灘を挟んだ対岸は新田原基地を擁する宮崎県ですね。試しに地図を見てみたら、直線距離だと高松―土佐清水間より新田原ー土佐清水間の方が近いという事がわかりました。( ̄▽ ̄;; よくよく四国の端っこなんですな、ここは。
11:30からはこのUH-60Jを使った救難展示が実施され、新田原基地からリモートで飛来したU-125A救難捜索機とともに要救助者のピックアップデモを行ないました。


宮崎県新田原基地から飛来していた、新田原救難隊のUH-60J救難ヘリ。
洋上迷彩タイプです。


新田原救難隊による救難デモの開始。UH-60Jが離陸。


私達の頭上を通過し、西側の山を回り込んで旋回。


地上ではサバイバー役の人形の姿。発煙筒を焚いて自らの位置を知らせる。


上空では新田原からリモートで飛来したU-125Aが救難捜索。


やがてUH-60Jが姿を現す。


サバイバーの上空を旋回し位置を確認。


U-125Aも上空で旋回を繰り返している。


サバイバーの真上へたどり着いたUH-60J。


ホバリングするUH-60Jからメディックがラペリング降下。


地上に降りたメディック。

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