陸上自衛隊 平成17年度 富士総合火力演習


総火演に行ってきました!


呉地方隊展示訓練から1ヵ月あまりが過ぎ、そろそろ自衛隊イベント禁断症状が出始めていた8月27日、土曜日。この日、静岡県御殿場市などにまたがる陸上自衛隊東富士演習場畑岡地区において「平成17年度 富士総合火力演習」が挙行されましたので遠征してまいりました。おりしもこの週は台風11号が東海・関東地方を直撃し総火演への影響も大変心配されましたが、25日の予行こそ悪天候だったものの、27日の本番は台風一過の良いお天気に恵まれました。総火演の見学はご存知のように抽選式ですが、今年の倍率は約16倍だったそうです。幸いな事に私も当選という幸運に恵まれ、昨年に引き続きこの陸上自衛隊最大のイベントを見学する事ができたのでありました。


総火演の朝は早いです。早朝04:00頃には熱心なファンが行動を開始するので、それに遅れないようにと考えると当然前日のうちに御殿場市入りしなくてはなりません。昨年は当選ハガキが来た後に宿の予約をしても十分間に合ったのですが、今年は結局どこも満室で宿を取る事ができませんでした。


早朝05:00過ぎ、シート席はまだこんなにガラガラです。
仕方なく御殿場に最終便で到着して駅前で野宿する事にし、バス乗り場前のベンチで仮眠を取るワタクシ。他にも野宿組は10人前後いたでしょうか。その中のひとり、隣のベンチで寝ていた学生さんが声をかけてきてくださり、彼の提案でシャトルバスが動き始める前にタクシーに乗りあわせて会場へ行く事にしました。昨年の経験だとシャトルバスは05:30には御殿場駅前を動き始めましたので、その前にタクシーで会場入りというのはいくら何でも早過ぎなんじゃないかと思っていたのですが、あとから考えればこれが大正解でした。04:40頃タクシーに乗り、05:00頃に会場へ着いた時にはすでに目指すEスタンド最上段は満席の状態だったのです。明らかに昨年より人の動きが早くなっています。予定通りシャトルバスを待っていたらスタンド席上段に座るのは無理だったかもしれないですね。


Eスタンド席ではすでに最上段から4段目くらいまでが埋まっています。
みなさん熱心ですねェ。


点検射のために進入してくる戦車教導隊/第5中隊の90式戦車。


こちらも点検射に向かう第1師団/第1戦車大隊の74式戦車。


少し盛り土状になった高台の射撃陣地に位置する74式戦車。


点検射を前に砲口カバーを外す作業。


広場の左端には戦車教導隊/第4中隊の74式戦車が布陣。


昇る朝日に照らされて、高台から後退する74式戦車。


早朝の東富士演習場上空を飛行していた航空学校/教育支援飛行隊の
UH-1J汎用ヘリコプター。#41826。


おそらく予行から敷きっぱなしであろうシートの砂を掃き出す隊員さん。
予備自衛官の方でしょうか。ご苦労さまです。


やがて06:30から本番前の点検射が開始され、特科車輌、普通科の迫、小銃、さらに戦車や攻撃ヘリなどがバカスカと実弾を撃ちはじめました。昨年も感じた事ですが、この点検射だけでも迫力満点、おなか一杯状態でございますよ。本番ではこの上誘導弾の実射だのヘリボンだのと行なわれるわけですから、なんとも贅沢な事ですね。


06:30、点検射の開始。ズラリと並んだ90式戦車の砲塔上に、
射撃合図の赤旗がはためく。


74式戦車の105mmライフル砲が轟然と火を吹く!
巻き起こる砂煙が衝撃の凄まじさを物語る。


90式戦車も120mm滑腔砲を発射!観覧席まで届く音の衝撃は、
肌に当たって痛いほど。


点検射を終え後退する90式戦車。


こちらも点検射を終え後退する74式戦車。油圧サスペンションによる姿勢制御に注目。


続いて戦車教導隊/第5中隊の90式戦車が行進間射撃を行なうため進入。


う〜ん、これが今回のベストショットでしょうか。
火焔の大きさにびっくりです。

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