護衛艦「こんごう」「さわかぜ」体験航海 in 高知新港


護衛艦「さわかぜ」に乗ってきました!


そろそろ四国地方の梅雨も終わりを告げようとしていた7月16日、土曜日。海の日を含む3連休の初日であるこの日、高知県は高知新港においてミサイル護衛艦「こんごう」「さわかぜ」の体験航海&一般公開が行なわれましたので、遠征してまいりました。今回は縁あって岡山県人さんのご好意により「さわかぜ」に乗艦できる運びとなりました。岡山県人さん、感謝です。前週の舞鶴地方展示訓練の時とはうって変わって今日は良いお天気です。海上はガスが発生しかなりモヤっていましたが、まぁそれは自然環境の為せる事なので仕方ないですね。
09:20頃高知新港に到着、09:30の一般公開の開始を待って、さっそく艦に乗り込みました。「こんごう」「さわかぜ」は2隻で第2護衛隊群/第62護衛隊を編成しており、佐世保を母港としています。「こんごう」はご存知海上自衛隊が誇るイージス艦の1番艦、「さわかぜ」は第2世代のミサイル護衛艦「たちかぜ」級の3番艦で、海上自衛隊の保有する蒸気タービン推進艦としては最後に建造された艦でもあります。
両艦とも一般公開は第1甲板のみの公開でしたが、ミサイル誘導レーダーやミサイル発射機Mk13Mod4など通常の護衛艦には無い装備をじっくりと見学させていただきました。


高知新港に停泊中のミサイル護衛艦「さわかぜ」「こんごう」。
こうして見るとイージス艦の巨大さがよくわかります。


ミサイル誘導レーダーAN-SPG-51。


「さわかぜ」5インチ砲用の教練弾3型。後ろのイラストはこの砲が対地攻撃にも使える事を示した画ですが、なんかやられているのが米軍のM1エイブラムス戦車のような・・・。( ̄△ ̄;


ミサイル護衛艦の第2世代である「さわかぜ」と第4世代である「こんごう」の武装を少々比較してみましょう。こちらは「さわかぜ」の51番砲、54口径5インチ単装速射砲。有人砲塔で発射速度は35発/分です。


こちらは「こんごう」の54口径127mm速射砲。無人砲塔で発射速度は40発/分です。最大射程もこちらの方が1,000mほど上です。


「さわかぜ」搭載の高性能20mm機関砲CIWS。


「こんごう」搭載のCIWS。最新型のブロック1Bではないようですが、「さわ
かぜ」の物とは若干形状が異なっています。(銃身を支えている部品とか)
ブロック1とブロック1Aの違い、とかそういうのでしょうか?
詳しい人教えてください。(^^;


「さわかぜ」左舷の3連装魚雷発射管。こちらはHOS-301(D)。


「こんごう」左舷の3連装魚雷発射管。新型のHOS-302で遠隔操作が可能です。


「さわかぜ」の前甲板にあるアスロックランチャー。ロケットブースターをつけたホーミング魚雷を発射する8連装の箱型ランチャーで、これ自体が撃つ方向へ旋回します。


「こんごう」前甲板のMk41 VLS。垂直発射型でアスロックだけでなくスタンダードミサイル、シースパロー短SAMも発射可能。この前甲板の物は8×4(うち3セルはクレーン)で29セルです。


「さわかぜ」後甲板のスタンダードミサイル発射機Mk13 Mod4。「たちかぜ」級、「はたかぜ」級が装備していますが、「さわかぜ」のみハープーンSSMも発射可能です。ミサイルは1発ずつ弾庫からせりだして装填されます。


「こんごう」後甲板のMk41 VLS。前甲板の物と同じですが、こちらは8×8(うち3セルはクレーン)で61セルもあります。


「こんごう」にあって「さわかぜ」にない武装、ハープーンSSMの4連装キャニスター。ミサイル護衛艦がハープーンを搭載するようになったのは第3世代の「はたかぜ」型からです。


さて、武器の比較はこれくらいにして、甲板から眼下を見ると隊員が整列し、1日艦長任命式が始まろうとしていました。

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