05甲板まで登ると、艦橋への入口があります。

衛星電話(iridium)のアンテナ。他の自衛艦では見たことがないような気がします。

速力信号票が装備されているところは、やはり自衛艦ならではですね。
旧「しらせ」と同じく、マスト中段に上部見張所があります。

艦橋の様子。護衛艦に比べて格段の広さを誇るのは、旧「しらせ」と同様です。

艦橋の壁にはラッパがきれいに架けられていました。

65式66cm測距儀。出入港時に岸壁や障害となるものとの距離の計測等に使用します。

艦橋から艦首の眺め。分かりにくいのですが、右の方に写っている大きな四角いものが、貨物庫搬入口の扉です。

艦橋を出て、01甲板の一層下にある第1甲板まで降りていくと、理容室の回転灯を見つけました。
理容室内部。旧「しらせ」の理容室は「タイガーカットハウスしらせ」という素敵な名前が付いていましたが、新「しらせ」にはそういったものはないようですね。
理容設備も旧「しらせ」に比べて格段に近代化されています。

同じフロアには神棚もありました。

こちらは観測隊公室。旧「しらせ」のものに比べて随分近代的になってます。
観測隊寝室。旧「しらせ」では木製の2段ベッドが設えられていましたが、新「しらせ」ではパイプベッドになっています。部屋が狭いのは新旧とも変わりありませんね。観測副隊長寝室はかなり広く、シャワールームなども完備されているようでしたが・・・。

観測隊寝室のあるフロアの通路。旧「しらせ」と比べると、ずいぶん自衛艦らしい趣があります。
第1甲板の最後尾はクレーンや繋留装置があります。

見学を終えて下艦しました。

艦首側からの眺め。昭和南埠頭は様々な資材が置いてあったり立入り禁止の場所があったりで、「しらせ」の全景を撮影できたのはこの場所だけでした。

「しらせ」のマスト。さすがに護衛艦のようにゴチャゴチャはしてませんね。上部見張所が特徴的です。アンテナ関係はタカンと対水上レーダー、UHF帯のタブレット空中線くらいしか判りません。

インマルサットらしき衛星通信用アンテナ。「しらせ」には4基装備されています。艦橋ウイングがないので、双眼鏡や信号探照灯が艦橋の天蓋部分に設置されているのも特徴的です。

艦首右舷側のデッキクレーン。

艦首の主錨。砕氷時に壊れないように、凹みに格納されるようになっています。

艦首部分にはこのように複数の穴が開いています。これは「融雪用散水装置」というもので、ここから放水して氷上の雪を溶かすことで、砕氷時の抵抗を軽減させるのだそうです。


そんなところで、「しらせ」見学も終了。下艦後は艦の外観を撮影しましたが、なにしろこの埠頭は様々な資材が積み上げてあり、なかなか艦全体がファインダーに納まる場所が無く苦労しました。結局、いったん駐車場へ戻ったあと訪れた昭和南埠頭の対岸側が一番いい感じで撮影できました・・・。
今回の一般公開、ちょうど台風が近づいていた事もあり、曇天の上強風といういまいちなコンディションでしたが、我が国唯一の砕氷艦を見学できてとても満足な一日でした。
〈了〉

一旦駐車場に戻ったあと、昭和南埠頭の対岸側から「しらせ」全景を撮影してみました。

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