航空自衛隊 築城基地航空祭



築城航空祭へ行ってきました!

11月29日(日)、福岡県は築上町に所在する航空自衛隊築城基地において、航空祭が挙行されましたので遠征してまいりました。昨年は夜行高速バスのチケットを取りそびれるという大失態をやらかしてしまい行けなかったため、今年はチケット販売開始早々にネット予約し、この日を指折り数えて待ちわびた次第です。築城航空祭は天気が良ければ終日ほぼ順光のロケーションで楽しめる数少ない航空祭ですが、当日の天気予報は曇りのち雨…。(T_T せっかくの航空祭なのに…。まぁ、自衛隊イベントは基本的に「行かずに後悔するよりは行って後悔」が原則ですから、気を取り直して前夜22:00発の高速バスにて岡山を出発いたしました。
約8時間のバスの旅を終え、05:45頃に福岡県のJR小倉駅前へ到着。そこから06:09発のJR日豊本線に乗り、06:50にJR築城駅へ到着しました。例年、航空祭当日のJR早朝便はマニア専用列車の様相を呈するのですが、今年は家族連れやカップルなど、いわゆる「マニアでない人々」の姿が多い印象を受けました。それだけ普通の人々が航空祭を行楽として楽しむ傾向が強くなってきたということでしょうか。


JR小倉駅、日豊本線ホームの電光案内板です。「築城航空ショー号」という臨時列車が運行されるようです。単純に「臨時列車」などという名前にしないあたり、JR九州さんの対応の素晴らしさが伝わってきますねぇ。


06:50、JR築城駅に到着。この日は北側の臨時改札も設置され、溢れるように人が列車から降りてきます。築城駅にとっては、おそらく1年で一番乗降客の多い日ではないでしょうか。


さて、駅に降り立つと徒歩約7分で築城基地です。正門を入って模擬店会場を抜けエプロン入口に辿り着くと、すでに多くの人が詰めかけて開場待ちをしていました。アナウンスによれば07:55のオープニングフライトに合わせてテープカットを行ない、その後エプロンを開放する、ということで1時間弱待つ事になりました。明るくなってきた空を見上げると、予報に反して青空が見えます。雲は多いものの「晴れ」と言って差し支えない天候のようです。天気予報が良い方向に外れるのは大歓迎ですね。


7分ほど歩けば基地正門。築城基地は日本でも屈指の交通アクセスに恵まれた基地ではないかと思います。


正門を入ってすぐ左手側に模擬売店の立ち並ぶ広場があり、ここを抜けるとエプロン入口への近道になります。模擬店では基地限定グッズなども販売されており、思わず立ち止まりたくなるのですが…。ここは我慢して先を急ぎます。


07:10頃、エプロン入口に辿り着くとすでにこの状態。列の前では数名の隊員さんが「しばらくお待ちください」のプラカードを持って立っています。最初はまったりとしていますが、開放時間が近付くにつれ次第に殺伐とした空気がみなぎってきます。


東の空を見上げると、雲は多いものの青空も広がっています。予報では“曇りのち雨”でしたので、まずは上々の天候と言えるでしょう。


07:55、オープニングフライトが始まりました。第304飛行隊のT-4、F-15J、第6飛行隊のF-2Bによる異機種編隊が上空を航過します。


さて、07:55になり、第304飛行隊のT-4とF-15J、第6飛行隊のF-2Bの計3機によるオープニングフライトにより築城基地航空祭が幕を開けました。そしてエプロン入口のロープが解かれ、最初の数秒は隊員さんの誘導によってジリジリと進んでいた群集も、先頭の誰かが走り出したのをきっかけに一気にダッシュ! やはり航空祭の開門ダッシュの迫力は半端ねェです。私は年齢的にも体力的にももはや若い衆のようには走れないもので(^^;;、少し早足で最前列を目指し、幸運もあってかかなり左端ながら無事ロープ際を確保。そこに腰を落ち着けて午前中の展示を見る事にしました。


左手後方から、3機によるファンブレイク。


オープニングフライトでは単機での航過も実施されました。まずはT-4。


続いてF-2B。ベイパーが凄いですね。


さらにF-15J。背中を大きく見せる大サービスです。この直後にエプロンが開放され、お馴染みの開門ダッシュが見られました。その間も3機が航過飛行していたのですが、最前列を目指して急いでいたので撮影はできず。(^^;


早足で歩いてなんとかロープ際を確保できた頃、オープニングを飾った3機が着陸してきました。写真は第6飛行隊のF-2B。飛行機は飛んでいるところももちろんカッコ良いですが、こういった離着陸のシーンも燃えますね。


続いて第304飛行隊のF-15Jが着陸。


私の目の前をタキシングしていくF-2B。


続いてF-15Jもタキシーバック。こういったシーンを見ると、かぶりつきで見学できるロープ際を確保して良かったー!と思います。(^^


左手方向では、陸上自衛隊第3対戦車ヘリコプター隊のAH-1Sが、飛行展示の準備を始めました。


08:25からは芦屋救難隊のU-125A、UH-60Jによる救難展示です。U-125Aが上空を旋回する中、UH-60Jが要救助者のピックアップデモののち機動飛行を実施。両機は着陸後、私のすぐ目の前へタクシーしてきて駐機し、そのまま地上展示機に早変わりしました。


芦屋救難隊のU-125A救難捜索機が、飛行展示のためRW07ヘ向かってタキシング開始。


UH-60J救難ヘリが離陸。


U-125Aも離陸しました。


まずはU-125Aが上空を旋回し、要救助者の捜索を行ないます。


機首のFLIRを展開して捜索を実施。要救助者を発見し、UH-60Jを誘導します。


救難現場に辿り着いたUH-60Jから、メディック2名がリペリング降下。要救助者のもとへ向かいます。


UH-60Jの救助活動を見守るように、U-125Aが上空を旋回中。


要救助者をストレッチャーに乗せ、ホイストでピックアップ。無事救難活動が終了しました。


救難デモのあと、UH-60Jが機動飛行展示を実施。

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