74式戦車の用途廃止車輌も各地で見られるようになりました。後継のTK-Xの配備が待ち遠しいですね。


74式自走105mm榴弾砲。生産数が20両ほどと少なかった割には、けっこうあちらこちらの駐屯地で用途廃止展示されているのを目にします。中部方面管内だけでも、わかっているだけで5ケ所に展示されています。


155mm榴弾砲M1。


35mm2連装高射機関砲L-90。高射特科火器の誘導弾化が進んだ現在では、これも第9師団に少数残されているのみだと思いますが、それも今年7月に最後の射撃訓練を実施したとか。今年度末で全数退役という事になりそうです。


105mm榴弾砲M2A1(58式)。実戦用としては既に全数退役していますが、今回のように音楽隊と共演する序曲「1812年」で使用されるなど、礼砲用に少数が残されています。


V-107A輸送ヘリコプター。タンデムローターが特徴的です。日本では川崎重工でライセンス生産されており、特にKV-107Aと呼ばれます。2002年に全数退役。


OH-6J偵察・観測ヘリコプター。


UH-1B汎用ヘリコプター。あまり変わりばえがしないと思っていた UH-1シリーズですが、現行のJ型と比べるとだいぶんスタイルが違いますねぇ。
14:30には装備品展示も終わり、会場では片付けが始まりました。14:40頃にOH-6DとUH-1Jが帰投するのを見送り、さらに用途廃止車輌を見学したあと、私も駐屯地をあとにしました。終日薄曇りで少々肌寒かったものの、午後からは少し晴れ間ものぞき、過ごしやすい1日でした。例年と変わらず充実した内容で、非常に楽しめた記念行事だったと思います。日本原駐屯地関係者の皆様、まことにありがとうございました。
〈了〉

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おまけ写真
隊舎の案内看板の上に掲げられていた横断幕。第13高射特科中隊は、今年8月・9月に北海道の静内対空射撃場において実施された、短SAM・近SAM対空実射総合訓練に参加し、いずれの射撃も優秀・要撃成功の成果を収めました。特に近SAM対空射撃においては優秀・総合評価96%の成果により、全国の師団・旅団高射特科の中で総合評価第1位という輝かしい成果を獲得しています。まさに日本一の高射特科部隊ですね。素晴らしい!