陸上自衛隊 日本原駐屯地創設44周年記念行事



日本原駐屯地祭に行ってきました!

10月24日(土)、岡山県奈義町に所在する陸上自衛隊日本原駐屯地において、創設44周年記念行事が挙行されましたので遠征してまいりました。前日の予報では晴れとの事でしたが、当日は終日薄曇りで少々肌寒い天候となりました。
朝05:45頃岡山市を出発し、国道53号をひたすら北上して07:40頃日本原駐屯地へ到着。既に熱心な早朝組の車が20台ほど開門待ちの列を成しており、私もそれに並びました。
今年は例年より早く08:20頃に開門し、隊員の誘導にしたがって駐車場へ車を停めてさっそく会場へ。昨年見学した会場右隅の角地が撮影ポイントとして大変良かったので、今年も同じ所へ腰を落ち着けようと思っていたのですが、何故かそこには移動式のバックネットが視界を遮るように設置されており、ちょっと見学し辛い状態になっていました。これはもしやマニア避け?(^^; 仕方ないので椅子席の最前列へ見学場所を変更し、式典開始を待つ事にしました。


07:40頃、駐屯地に到着すると、すでに入場待ちの車列ができていました。皆さん朝も早くから熱心ですねぇ。(^^


駐屯地正門のアーチはこんな感じです(写真は昼頃)。テロ対策のためか、正門前には車がまっすぐ突っ込めないようにフェンスが設置されていました。


昨年この緑色の塀の後ろから見学して大変良かったので、ぜひ今年もと思っていたのですが…。今回はこのようにバックネットが目の前を塞いでいました。


09;45頃から観閲部隊の入場が始まり、10:00、第13特科隊長兼ねて日本原駐屯地司令・高橋 弘典一等陸佐を観閲官に、第13特科隊副隊長・石飛 明彦二等陸佐を観閲部隊指揮官として、日本原駐屯地創設44周年記念行事に伴う観閲式が開始されました。観閲部隊は向かって左から、第13音楽隊、第13特科隊/本部管理中隊、同第1中隊、同第2中隊、同第3中隊、第13高射特科中隊、第13戦車中隊、第14戦車中隊、第13後方支援隊/第2整備中隊、第14後方支援隊/第2整備中隊/戦車直接支援小隊です。今回の式典はまず最初に音楽隊のファンファーレ演奏があり、それに伴い鳩が空へ放たれるという、例年にない演出から始まりました。こういうのは私も初めて見ました。続いて観閲官に敬礼、国旗入場/敬礼、巡閲、観閲官式辞、来賓祝辞、来賓紹介、感謝状受賞者紹介、祝電披露とプログラムが進みました。


09:45頃から観閲部隊の入場が始まりました。


会場左手から入場する第13音楽隊。すでに冬服に衣替えしてますね。


入場する第13特科隊。一番手前の腕章を着けた隊員は中隊の先任上級曹長です。


観客席のすぐ目の前を入場行進する各部隊幕僚。


入場する第14戦車中隊。小隊長以上は9mm拳銃用のレッグホルスターを着用しています。


整列する観閲部隊。


式典の前に、各中隊が紹介されました。紹介中の中隊が中隊旗を掲げています。


観閲部隊指揮官入場。会場右手から、観閲部隊指揮官を務める第13特科隊副隊長、石飛二等陸佐が1/2tトラックで入場しました。


観閲部隊指揮官に敬礼。


答礼する石飛二等陸佐。


観閲官臨場。会場右手から観閲官を務める高橋一等陸佐が、警務隊に先導されて業務車で入場されました。


今年は式典のオープニングとして、音楽隊のファンファーレと共にたくさんのハトが空へ放たれました。隊友会の協力によるものだそうですが、こういった演出は初めて見ました。


観閲官に敬礼する観閲部隊指揮官と幕僚。


観閲官に敬礼する観閲部隊。


答礼する観閲官、第13特科隊長兼ねて日本原駐屯地司令、高橋 弘典一等陸佐。


『部隊着け剣』「着け剣!」国旗入場を前に、小銃に着剣する観閲部隊。


国旗入場。このあと音楽隊の君が代吹奏とともに、国旗に対して敬礼が行なわれました。


巡閲。観閲部隊指揮官以下227名が高橋一等陸佐の巡閲を受けます。


巡閲から戻る観閲官、高橋一等陸佐。栃木県出身の方だそうです。


「巡閲終わります!」観閲官と観閲部隊指揮官が互いに敬礼を交わします。


観閲官式辞。駐屯地の歴史、国際情勢と自衛隊の対応等に触れ、駐屯地の隊員一同、より明るく、より強くを合い言葉に確実に任務を遂行できる、真に精強な部隊となるよう努力する、と述べられました。


式辞に傾聴する観閲部隊。


来賓祝辞。冒頭は参議院議長の江田五月氏。江田氏は日本原駐屯地へは初訪問だそうで、この祝辞も式典前に急遽依頼されたのだとか。
「海外にも今、自衛隊の皆さんの任務が必要とする場所がたくさんあります。私自身が関わってきた事で言えば、東ティモールのPKO活動に自衛隊の皆さんに大変な力をお借りしました。現地に行ってみて、日本の自衛隊は本当によくやってくれていると、こう言って東ティモールの国民の皆さんに大変感謝をされている。そういう姿を見てまた感銘を深めたところでございます。どうぞ皆さん、これからもこの日本原駐屯地でしっかりと国の平和を護り、世界の平和を作っていく活動に勤しんでください。日頃の訓練、平時怠りないようお願いいたします。」と述べられました。


続いて今年政権与党となった民主党の参議院議員、姫井由美子氏。
「今年のノーベル平和賞はオバマ大統領です。オバマ大統領は特に国際平和のために活動された、そして核のない世界を目指されたという事が、この審査の基準でもありました。この事は私達日本国民にとっても共通の思いかと思います。私達はこれからもこの世界の平和、そして日本国の安心安全のためにますます皆様に対する期待や、そして皆様が応える責任は重くなると思っております。その中で今日こうして皆様が日々の訓練を、その成果を私達に発揮してくださる事を大変嬉しく誇りに思います。」と述べられました。


反対に、今年ついに下野し野党となった自民党の衆議院議員、阿部俊子氏。
「国内外における、いわゆる安全保障が大きく変化をしている中、今年度の防衛予算はまた削減、連続削減、この事は世界中に変なメッセージを送ってしまうのではないか。特に防衛力、陸上の皆様のお働きは、この国の安全保障を大きく左右するものであります。任務は増える、予算は減る。そういう中でありますが、野党からしっかりと、国政から応援させていただきますので、どうぞ頑張っていただきたいと思います。」と述べられました。民主党に対してちょっとだけチクチクした印象を受けたのは私だけではないはず。(^^;

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