陸上自衛隊 米子駐屯地創設58周年記念行事



米子駐屯地祭に行ってきました!

10月5日(日)、鳥取県米子市に所在する陸上自衛隊米子駐屯地において、創設58周年記念行事が挙行されましたので遠征してまいりました。米子駐屯地祭には昨年は訪れる事ができませんでしたので、2年振りとなります。天候はまたしても曇りのち雨・・・。(T_T お天気の神様は、今年はどうもご機嫌斜めのようでございます。
早朝04:40頃、岡山市を出発し、国道180号から181号を北上して米子市へ。今回は経費節約のために高速道は使わず、一般道を使って行きました。08:20頃米子駐屯地へ到着しましたが、開門は09:00とのことで、しばらく正門前で待機。その後開門して駐屯地内のグラウンドに車を停め、しばらく模擬売店などを見てから式典会場へ。「一般席」と書かれた椅子席の最前列を確保し、式典開始を待ちました。一般席とはいえ、きちんとテントに覆われているので、これなら多少雨が降っても大丈夫そうですね。

米子へ向かう途中、岡山と鳥取の県境付近、明地高原の風景です。盆地が霧で覆いつくされ、まるで雲の上に居るような感じでした。車で自衛隊イベントに遠征する時、たまにこういう美しい景色を見られるのも楽しみのひとつです。

08:20頃、米子駐屯地に到着。正門のアーチです。車がまっすぐ突っ込めないように、バリケードを置いてあります。

10:00頃、観閲部隊が入場してきました。写真は第13音楽隊です。
さて、米子駐屯地に所在する第8普通科連隊は、中国5県を警備担当区域とする第13旅団の隷下部隊ですが、今年3月に旅団が即応近代化旅団へ改編されたのに伴い、連隊にも軽装甲機動車や対人狙撃銃、01式軽対戦車誘導弾といった新装備が導入されました。お隣の第3師団や、第14旅団にこういった新装備の導入が進む中、我が第13旅団はちょっと置いてけぼりな感じがありましたが、これでようやく装備面で肩を並べられるようになりましたね。
10:00過ぎから観閲部隊の入場が始まり、10:30、第8普通科連隊長兼ねて米子駐屯地司令・出水田 正志一等陸佐を観閲官に、同副連隊長・木原 秀行二等陸佐を観閲部隊指揮官として、米子駐屯地創設58周年記念行事が開始されました。観閲部隊は向かって左から第13音楽隊、第8普通科連隊/本部管理中隊、同第1中隊、同第2中隊、同第3中隊です。通常の記念行事と異なり、今回は先に来賓紹介と感謝状贈呈者紹介があり、その後観閲官に対し敬礼、国旗入場、巡閲、観閲官式辞、来賓祝辞、祝電披露と続きました。観閲行進では軽装甲機動車などの新装備も登場し、注目を集めていました。式典後は第13音楽隊の演奏、連隊ラッパ隊のラッパ吹奏などが行なわれました。

入場する第8普通科連隊/本部管理中隊。

連隊幕僚入場。

観閲部隊指揮官入場。観閲部隊指揮官を務める第8普通科連隊副連隊長、木原二等陸佐に対して部隊が敬礼をしました。

観閲官臨場に際し、観閲官・第8普通科連隊長兼ねて米子駐屯地司令、出水田一等陸佐に対し部隊が敬礼しました。

部隊着剣。国旗入場を前に、観閲部隊が89式小銃に銃剣を装着します。この辺りの動作も統一されていて美しいです。

国旗登壇。この後音楽隊の君が代吹奏のもと、国旗に対し敬礼が行なわれました。

巡閲に向かう第8普通科連隊長、出水田 正志一等陸佐。観客席からの拍手に応え、ビシッと敬礼して行かれました。

巡閲。

観閲官式辞。「自衛隊に求められる任務、役割が拡大していく中、我々は常に物心両面の準備を怠らず、あらゆる事態へ迅速に対応できる体勢を保持しつつ、戦士としての体力、気力、技術を錬磨し、米子駐屯地隊員である誇りをもって、駐屯地全隊員が一丸となって、訓練し、地元の皆様に信頼され、頼りにされるよう努力する所存であります。」と述べられました。

来賓祝辞。まず最初は衆議院議員、赤澤亮正氏。「皆様の任務は今後ますます重要性を増します。その幅も広がってまいります。現在既に持っておられる誇り、そしてまた使命感、最大限に発揮をしていただきまして、私は国民と共に、県民と共にある自衛隊、そしてまた、国民と共にある自衛隊と共にある政治というものを実現して行きたいと思っているところでございます。」と述べられました。

続いて参議院議員・参議院国土交通委員長、田村耕太郎氏の祝辞。欧米が経済的に弱体化し信用を失いつつある今、日本の外交がこれからの世界の安定、日本の国益を大きく左右するような時代になってくる、とした上で「皆さんが安心して、日頃の鍛練の成果を、世界のため日本のために発揮していただけるような舞台をしっかりと整えてまいりたいと思います」と述べられました。

続いて鳥取県知事代理として、鳥取県防災監・法橋 誠氏が知事の祝辞を代読されました。今年5月28日に起きた三朝町三徳山における第8普通科連隊の遭難者捜索・救助活動などに感謝の意を述べられ、「防衛調達の透明性や情報保全等の面で、国民の信頼を揺るがす事態が生じている事はまことに残念ですが、果断に改革を進められ、強固な国民の信頼の上に立って、志気高く、国防・国際貢献の使命を全うされ、県民の安全と安心のためにご尽力いただく事を、衷心よりお願い申しあげます。」と結ばれました。

最後に、米子市長・野坂康夫氏の祝辞。「皆さん方が崇高な任務を遂行されるにあたりましては、もちろん私共地方自治体、民間の方々も協力しながら、皆さん方が任務を安全に、そして円滑に遂行されますよう、できるだけの協力はさせていただく所存でございます。これからも日本を守り、そしてまた地域の発展のためにもご尽力いただきますよう、心からお願い申し上げるものでございます。」と述べられました。

祝辞を傾聴する観閲部隊。

観閲行進準備。「観閲行進の体勢をとれー!」の号令のもと、一斉に後方の車輌に向かって部隊が駆け出しました。

人員215名、車輌56輛によって行なわれた観閲行進。先頭は第13音楽隊が行進曲「凱旋」を演奏しながら徒歩行進しました。

続いて観閲部隊に先立ち、第8普通科連隊が災害派遣担当区域としている鳥取県の県旗が「祝典ギャロップ」の演奏で行進。鳥取県旗の県章のデザインは飛ぶ鳥の姿をひらがなの「と」に造型したもので、自由と平和と、鳥取県の明日への進展を象徴したものです。

観閲部隊の行進が始まりました。先頭は観閲部隊指揮官、木原二等陸佐と連隊旗が搭乗する第8普通科連隊/本部管理中隊の82式指揮通信車。

第8普通科連隊幕僚の搭乗する、本部管理中隊の1/2tトラック。

第8普通科連隊/本部管理中隊長・西田一等陸尉の搭乗する1/2tトラック。本部管理中隊は「血の通った任務の遂行」を合言葉に、日夜訓練に励んでいます。

第8普通科連隊/本部管理中隊/情報小隊の1/2tトラック。12.7mm重機関銃M2を搭載しています。

第8普通科連隊/本部管理中隊/情報小隊の偵察用オート。ホンダXLR250R、カワサキKLX250が混在しています。

第8普通科連隊/本部管理中隊の軽装甲機動車。車上では隊員が対人狙撃銃を構えています。

第8普通科連隊/本部管理中隊/重迫小隊の高機動車+120mm迫撃砲RT。

第8普通科連隊/本部管理中隊の資材運搬車を積載した3 1/2tダンプ。

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