航空自衛隊 美保基地航空祭



美保航空祭に行ってきました!

5月25日(日)。この日、鳥取県は境港市に所在する航空自衛隊美保基地において、航空祭が挙行されましたので遠征してまいりました。このところすっかり自衛隊イベントから足の遠のいている私にとって、航空自衛隊の航空祭は一昨年の築城以来実に1年半ぶりです。美保基地も2年ぶりに訪れるもので非常に楽しみにしていたのですが、あろうことか天気予報はまたまた雨のち曇り。マジですか・・・。(T▽T)前回2006年とその前の2004年に訪れた時も悪天候だったので、今年こそはぜひ快晴のもとでの航空祭を期待していたのですが、とても残念ですね・・・。とはいえ、今年は美保基地開庁50周年で記念塗装機もお目見えするとの事で、それを見るだけでも遠征する価値ありと判断し、25日早朝、お仲間の岡山県人さんと共に美保基地へ向かいました。
08:00過ぎ、美保基地北のボイラー門側の臨時駐車場に車を停め、開門待ちの列に並ぶことしばし、08:45に開門。入口で簡単な手荷物検査を受け、さっそくエプロン地区へと向かいました。ハンガーの脇を抜けてエプロンへ到着した私達をまず迎えてくれたのは、岐阜基地の飛行開発実験団に所属するC-1 FTB!かねてから見たい見たいと思っていた銀ピカのC-1初号機の姿に、思わず指を差して歓声を上げてしまいました。これだけでも来た甲斐があったというものです。


ボイラー門側で開門を待つ人達の行列。08:00過ぎの時点ですでに大勢詰めかけていました。


機材庫と第1格納庫の間を抜けて、エプロンに到着した私の目に飛び込んできたのは今回の大目玉、飛行開発実験団所属のC-1 FTB。美保基地にも配備されているC-1輸送機の初号機です。

08:55頃の管制塔前の様子。これまで経験した美保基地航空祭では、この時間にこれほどの人数が詰めかけていた記憶はないのですが・・・。


今回も子供達に大人気だった花電車「SL日本海」。写真だとまったくわかりませんが、「ゲゲゲの鬼太郎」キャラクターが描かれています。


09:00から管制塔前でオープニングセレモニーが始まり、野口基地司令や1日基地司令の吉田絢子さんらの手によってテープカットが行われました。ここで本来ならC-1、YS-11、T-400の記念塗装機によるオープニングフライトがあるはずだったのですが、天候不良のためこの3機による地上滑走にて航空祭の幕開けとなりました。それに続いて、まずは予定通りに高尾山レッドクラブが自転車曲技を披露。しかし、その後予定されていたT-400、F-4EJ改、F-15J、F-2、YS-11、C-1までの航過・機動飛行、物量投下などの飛行系展示が、天候不良を理由に全てキャンセル。飛行展示中止のアナウンスが聞こえる度に、お客さんからは大きなため息がもれていました。空は雨こそ降っていないものの、どんよりと曇って視程が悪いのが見て取れます。他基地からのリモートは仕方ないにしても、美保基地所属機の飛行展示はしてほしかったなぁ、というのが正直な気持ちではありますが、あえて危険を犯すような真似はしてほしくないし、基地側のこの判断は妥当なものですね。まぁ、飛行機が飛ばないなら飛ばないで、他の楽しみを見つければ良い話。せっかくの基地祭、地上展示機や格納庫での催し、用途廃止機の見学など、見るべきところはたくさんあります。むしろ普段の航空祭では時間に圧されて見れないそういった所をじっくり見学するチャンスでもありますよね。という事で、岡山県人さんとふたり、基地内を散策してみる事にしました。

今年は航空自衛隊美保基地が開庁して50周年の節目の年にあたります。基地としての歴史はさらに古く、戦時中の昭和18年に旧海軍航空隊基地として開設され、戦後は連合軍に接収、昭和33年に日本に返還され同年10月に航空自衛隊美保基地となった経緯があります。管制塔には50周年の大きな記念マークが掲げられていました。

09:00から開庁50周年を記念してオープニングセレモニーが始まりました。写真は1日基地司令に任命された鳥取県防衛モニターの吉田絢子さん。メイクアップアーティストさんだそうです。


1日基地司令の隣に立つのは現基地司令の野口盛隆一等空佐。


吉田さん、野口司令のほか境港副市長や米子市長などが壇上に上り、テープカットが行われました。

「ワルキューレの騎行」をBGMに、地上滑走するC-1、YS-11、T-400の3機種による記念塗装機。


先頭を行くC-1記念塗装機。

続いてYS-11P記念塗装機。


殿はT-400記念塗装機。


管制塔前の広場では高尾山レッドクラブが展示準備中。


高尾山レッドクラブの展示開始。ナレーターの「紅図猥子」さんも前回見たときからは代替わりしてました。美しさは先代譲り? (^^;

入場して並んだレッドクラブ。機体のデザインも前回見た時より変わってますね。


燃料補給。レッドクラブの燃料は地球環境に優しいおいしいお茶です。

ジェットエンジンの音(録音)も高らかに、レッドクラブ発進!

会場を大きく旋回する6機。

デルタ隊形を保ったまま美しい飛行。

3機ずつに分かれて正面から交差。機体がすれ違う際、衝撃波で「バン!」という大きな音が・・・紅図猥子さんの声によってナレーションされます。(^^;

蛇行しながら次々と交差。この辺りの大技になると素直に感嘆してしまいますね。たかが自転車と侮るなかれ、おそるべしレッドクラブ。

コンパクトにまとまって円を描く。前の機体にくっつきそうな間隔の狭さに驚きです。

演技を終え、観客の前をパスする6機。手を振って声援に応えます。

演技が終了し、紅図猥子さんが各パイロットにインタビュー。

最後にレッドクラブから会場の皆さんにアメ玉のプレゼント。

最後に手を振りながら会場を一周して、帰還していきました。

展示のため、C-1が滑走路へタキシング。この時は「飛ぶのか?」とちょっと期待しましたが・・・。

←戻る 次へ→