掃海殉職者慰霊祭にともなう掃海艦隊一般公開 in サンポートたかまつ


掃海艦隊を見てきました!



そろそろ暑さを肌で感じはじめた5月26日(土)。この時期恒例となっている金刀比羅宮での掃海殉職者慰霊祭に伴い、海上自衛隊の掃海艦隊が香川県高松港に入港、一般公開を行いましたので遠征してまいりました。昨年の今頃は私も高松市に在住しており、この高松港も自転車で行けるくらい近所だったのですが、岡山市在住となった今では海を渡らなくてはならなくなりました。
朝07:20に自宅を出発し、宇野港からフェリーに乗って高松港へ到着したのが09:10過ぎ。掃海艦隊の一般公開会場となるサンポートたかまつ2万トンバースでは、既に掃海母艦「ぶんご」および掃海管制艇「かみしま」の公開が始まっていました。ちなみにこの日はこの2隻の一般公開のみで、体験航海は翌27日(日)に行われました。


宇野港発のフェリーに乗ると、三井造船玉野工場を間近に眺める事ができます。同造船には自衛艦が入渠して整備を受けている事が多く、この日も写真の輸送艦「しもきた」、音響測定艦「ひびき」、それと姿は見えませんでしたがLCACが入渠していました。


宇野港を出発して約1時間後、高松港へ到着。サンポート2万トンバースには掃海母艦「ぶんご」の巨体が見えました。


サンポート高松2万トンバースに停泊中の掃海管制艇「かみしま(奥)」「おぎしま(手前)」。両艇とも「はつしま」型掃海艇から種別変更されています。
この日サンポートたかまつに入港していたのは掃海母艦「ぶんご」および掃海管制艇「かみしま」「おぎしま」の3隻。とりあえず30分ほど外から艦の全体像を撮影しつつ、午前中は掃海管制艇「かみしま」の見学に充てる事にしました。
掃海管制艇「かみしま」「おぎしま」は「はつしま」型掃海艇から改装・種別変更されたもので、呉の第101掃海隊に所属しています。「SAM」と呼ばれる無人の自走掃海具を管制するための艇で、S-4などの掃海具や係維掃海具等は撤去され、乗員は掃海艇時代の半数近くに減っているそうです。艦橋はSAMの管制装置が設置され、掃海艇時代よりさらに手狭になった感じがしました。艇自体が小さいためか(それでも全長55mありますが)ちょっと波があると実によく揺れます。艇から降りた後もしばらく足もとがフワフワしているような感じがしました。


掃海管制艇のうしろに掃海母艦「ぶんご」の姿。


会場に設置された香川地方協力本部のテント。広報コーナーを設けていました。


さて、まずは掃海管制艇「かみしま」の見学へ。


「かみしま」前甲板に装備されている20mm多銃身機関砲JM-61M。


JM-61Mの銃口の上にちょこんと置かれた20mm機関砲弾。


「かみしま」艦橋。遠隔操縦掃海具「SAM」のコントロール装置などが設置され、掃海艇時代よりさらに狭くなった感じがします。


艦橋中央にある舵輪。塗装のハゲ具合が年期を感じさせます。


遠隔操縦式掃海具1型、通称「SAM」の模型。


「SAM3」用の管制装置。写真のチャンネル数のところはボカシを入れてます。SAM1、SAM3を「かみしま」が、SAM2、SAM4を「おぎしま」が管制します。


護衛艦に装備されている12cm双眼鏡よりひとまわり小さい、8cm双眼鏡。


「かみしま」の時鐘。掃海艇時代の物をそのまま使っているようです。


艦橋構造物から後部甲板へ出たところではわたがしを売ってました。このわたがしの機械って「かみしま」の備品なのかなぁ・・・?


EOD(爆発物処分・水中処分)員のウエットスーツ。


EOD(爆発物処分・水中処分)員のスクーバーボンベおよび水中ゴーグル、フィンなど。ボンベは水深10mなら1時間の活動が可能。


最近は自衛艦艇でもBS放送を受信できるみたいですね。

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