陸上自衛隊 第3師団創立46周年および千僧駐屯地創設56周年記念行事


千僧駐屯地祭に行ってきました!

5月13日(日)。この日、兵庫県伊丹市に所在する陸上自衛隊千僧駐屯地において第3師団創立46周年および千僧駐屯地創立56周年記念行事が挙行されましたので遠征してまいりました。第3師団のイベントに遠征するのはしばらくぶりです。私の在住する岡山県からもそんなに遠くないのに、千僧駐屯地を訪れるのは実に5年振りになってしまいました。第3師団は近年の部隊改編で新装備がいろいろ導入されているという事だったので、非常に楽しみですね。おまけに日頃の行ないが良い(?)ためか、今日はとっても良い天気ですよ。
岡山から06:00発の新幹線に乗り、新大阪から福知山線に乗り換えて伊丹駅で下車したのが07:31。事前情報では駐屯地からシャトルバスが出るという事でしたが、多分それを待っていると到着が遅くなるだろうと思い、路線バスで向かう事にしました。最寄りのバス停から千僧駐屯地に到着したのは07:50頃。師団記念行事だし、もうたくさんの人が詰め掛けているに違いない・・・という予想に反して、私の前に居たのは品の良いご老人ひとりだけ。いくら何でも到着が早すぎたようです。開門はきっちり09:00ということだったので、1時間以上待つハメになりました。まぁ、おかげで08:00の国旗掲揚のシーンなど見る事ができましたが・・・。私の前に居たご老人と何故か話が弾んで、談笑している間に開門待ちのお客さんも増えはじめ、09:00、いよいよ駐屯地内に進入。今日は戦車の体験搭乗が先着300名ということで、その整理券ゲットのためになだれ込んでいく人々を横目に見つつ式典会場となるグラウンドへ向かいました。ここ千僧は、駐屯地の敷地とグラウンドの間を国道171号が走っており、それを跨ぐように自衛隊専用の歩道橋があったりします。グラウンドでは観閲台の両脇に立派な観覧席が設えてあるのが確認できました。が、こちらからだと逆光になりそうだったので、思いきって反対側へ回って観閲部隊の背後から見学する事にしました。
09:50頃から観閲部隊の入場が始まり、10:20から第3師団長・五藤正実陸将を観閲官に、第3師団副師団長・川口洋市陸将補を観閲部隊指揮官として、第3師団創立46周年および千僧駐屯地創設56周年の記念式典が開始されました。


千僧駐屯地正門。私が到着した時にはまだほとんど人はいませんでしたが、開門時間が近づくにつれ長蛇の列ができました。


国道を挟んでグラウンド側の入口。こちらも開門直前には行列ができました。


08:00、駐屯地に国旗が掲げられました。厳粛なシーンです。


警衛に就く隊員さん達。本日の警衛担当部隊は第3後方支援連隊第1整備大隊です。


式典会場に水を撒く第3特殊武器防護隊の除染車3型。


09:50、観閲部隊の入場が始まりました。最初に入ってきたのは第3音楽隊。


入場する第7普通科連隊。


入場する第36普通科連隊。


入場する第3後方支援連隊の各隊旗。


入場する第3戦車大隊。戦車帽を着用し、小銃は折り曲げ銃床型の89式。


入場する第3通信大隊。


こちらからではちょっと見えませんでしたが、観閲部隊指揮官の川口陸将補に敬礼する部隊。
観閲部隊は入場した順に第3音楽隊(千僧)、第7普通科連隊(福知山)、第36普通科連隊(伊丹)、第37普通科連隊(信太山)、第3後方支援連隊(千僧)、第3特科隊(姫路)、第3戦車大隊(今津)、第3高射特科大隊(姫路)、第3施設大隊(大久保)、第3通信大隊(千僧)、第3師団司令部付隊(千僧)、第3偵察隊(千僧)、第3飛行隊(八尾)、第3特殊武器防護隊(千僧)です。
式典の流れはほぼ通常通り、観閲部隊指揮官入場から観閲官臨場、国旗入場、巡閲、観閲官式辞、来賓祝辞・・・と進んでいきました。珍しかったのは防衛大臣政務官の大前繁雄衆議院議員が祝辞を述べられた事でしょうか。通常だと大臣政務官は記念行事に参加する事はないそうなので、これは異例な事と言えるでしょう。地元出身の議員さんなので、そちらの立場での出席だったようですね。


観閲官に対し栄誉礼。部隊に答礼する第3師団長・五藤陸将。冠符は3回でした。


国旗入場。右下に写っているピンク色のスーツの人が「やる気、元気、井脇!」で有名な井脇ノブ子衆議院議員。さすが目立ちますね。(^^;


観閲部隊850名が五藤陸将による巡閲を受けました。


観閲官式辞。「国際平和協力活動の本来任務化に見られるごとく、自衛隊はまさに変革の時代を迎えている。隊員ひとりひとりが時代の要請に的確に対応できる、真の実力を涵養し、いかなる任務も完遂しうる師団としての戦力化を開成することが、再編2年目を迎えた第3師団として最大の目標である。」と述べられました。


防衛大臣政務官、大前繁雄衆議院議員による祝辞。防衛庁の省昇格が成ったのは国会議員の努力だけでなく、阪神大震災をはじめとする隊員の活躍によって自衛隊が国民の高い支持を受けるようになった事で実現した、との温かいお言葉でした。が、さすが防衛大臣政務官、褒め言葉だけではなく、ここ最近の自衛官による情報漏洩の問題についてもきっちりと釘を刺していかれました。「99.9%の隊員は真面目に職務に励んでいるが、ほんの一部の不心得者によって、みなさんの評価が貶められようとしている。どうか皆さん方、一体となってこのような不名誉な事態を挽回するように頑張っていただきたい」と激励されました。

←戻る 次へ→