ミサイルは柳台前方地域に落下。風に乗って毒ガスが風下に流れ、レンジャーの活動地域が汚染された模様。


レンジャー隊員は素早く防護マスクを着用。しかし・・・


レンジャー隊員のひとりが毒ガスを吸い込み倒れてしまう。
「中隊長、こちらレンジャー、敵は化学武器を使用、隊員1名が負傷。除染、救護を求む」
『中隊長了解、すみやかに応急処置を実施せよ!除染班を前進させる。』


『除染班は柳台に前進し、除染を実施せよ』
「除染班了解」
右手から除染班の94式除染装置が進入、汚染された地域、隊員の除染を行なう。


携帯除染器を背負った除染班の隊員が負傷したレンジャー隊員の元へ急行、除染を実施する。携帯除染器は地下鉄サリン事件でも活躍した器材であり、液状の除染剤を散布して、車輌や装備品等を除染できる。


94式除染装置からホースを引っぱり出す除染班の隊員。この除染装置は有毒化学剤等に汚染された人員、車輌等を除染するために使用する。高圧洗浄機を用い、車輌の足周り等に付着した化学剤等を除染できる。


担架を持った救護班の隊員が負傷したレンジャーを搬送するため駆け付ける。


柳台地区の除染を効果的に行なう除染班。


訓練展示でこういったシーンを見るのは珍しく、少なくとも私の経験上では初めてではないかと思います。


人員、車輌、汚染地域の除染は無事終了、撤収する除染班。


レンジャー隊員は引き続き敵地の奥深くへ前進を開始。


砲迫部隊が攻撃準備射撃を開始。
『砲迫部隊、こちら中隊長。攻撃準備射撃開始!』
「了解! 射撃ようーい、撃て!」
155mm榴弾砲2門が一斉に射撃!


ヒィーッというかん高い音の後、擬爆筒が爆発し弾着を現示。柳台地区の敵が制圧されていく。


『対機甲部隊、こちら中隊長。すみやかに射撃陣地を占領せよ!』
74式戦車を先頭に、対機甲戦闘部隊が進入開始。


87式対戦車誘導弾、79式対舟艇対戦車誘導弾も展開。


『戦車、撃て!』


『小隊長、こちら中隊長。すみやかに前進開始、柳台を攻撃せよ!』
高機動車と軽装甲機動車に乗車した普通科隊員が前進を開始。


戦車2両も前進。


降車した隊員は小火器で射撃しつつ前進。


敵もしぶとく抵抗を続けている。

←戻る 次へ→