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〈護衛艦「せとゆき」搭載の62口径76mm単装速射砲 040606.神戸〉 |
重量 | 約7.5t |
発射速度 | 10〜100発/分(可変) |
最大射程 | 約16,300m |
俯仰角度 | +85°〜-15° |
砲塔人員 | 無人 |
操縦方式 | 全自動電機油圧式 |
給弾方式 | 自動 |
弾丸重量 | 約6.4kg |
製作 | 日本製鋼所(イタリア・オットーメララ社開発、ライセンス生産) |
備考 | 砲塔内が無人化された省力化砲で、小型軽量で小型艦にも装備が可能な、海上自衛隊の現用艦艇ではもっともポピュラーな速射砲である。ミサイルを迎撃できる能力があると言われる。自動給弾方式による44〜110発をマガジンから発射できるが、弾丸の補給は人力でおこなわれる。砲塔は強化プラスチック製で、後部に点検用のハッチがある。艦によってはエバキュエーターの後ろにガンカメラを搭載しているものもある。砲身は水冷式でウォータージャケットで覆われており、マズルブレーキの後ろに冷却水を排出するための孔が開いている。ちなみに冷却水は真水が望ましいとされるが、護衛艦など真水の余裕がない艦艇の場合は海水が使用されている。エバキュエーター(排煙器)の後ろには砲身の後退前進によって生じる静電気を逃がすためのアース線、および砲身の温度を検知する装置のケーブルが確認できる。 ミサイル艇「はやぶさ」型に搭載されているものは、砲塔カバーがステルス化されている。 観艦式などの写真を見る限りこの砲が空包を撃っているシーンは見た事がなかったので、隊員に「空包は撃てないのか?」と聴いてみたところ、「空包は普通に撃てるが、“ドカーン!”というよりは“スカン!”という感じで迫力がないので、観艦式とかでは撃たない」のだそうである。 |