|
〈護衛艦「いなづま」搭載のCIWS 080727.玉島〉 |
操縦方式 | 全自動システム |
重量 | 約6t |
発射速度 | 3,000〜4,500発/分 |
最大射程 | 約4,500m |
初速 | 約1,100m/秒 |
製作 | 米国レイセオン社 |
備考 | CIWSとはClose-in
Weapon Systemの略で、広義には艦艇に搭載された近接防空兵器の総称であり、有名なところでは英国海軍が採用している「ゴールキーパー」などもCIWSである。海上自衛隊では米国レイセオン社が開発した米軍制式兵器である「Mk.15」、通称「ファランクス」をCIWSとして採用し、護衛艦や「おおすみ」型輸送艦をはじめ、将来的には支援・補助艦にも搭載の予定である。 76口径のこの機関砲は対ミサイル最終防御システムであり、捜索、探知、追尾、評価、発射等を自動的に実行する。が、射撃エリア内で動くものはなんでも自動的に追尾・攻撃してしまうので、普段は誤射を防ぐためマニュアルで操作するらしい。構造としては捜索レーダーと追随レーダーを収めた白い円筒状のレドームの下に6本の銃身を束ねた機関砲、その下にドラム式の弾倉があり、これらが1セットで砲架にマウントされている。使用する砲弾の弾芯はヘビーメタルが使用される。 米軍では初期のBlock0から、発射速度を高めたBlock1、コンピュータを換装したBlock1A、さらにBlock1Bと発展していったが、海上自衛隊で採用したのはBlock0で、多くの艦艇はこのタイプを搭載している。Block0にも銃身のブレを防ぐための支持棒の有無など、若干の外観上の違いがあるものが存在する。艦によってはBlock1Aを搭載しているものもあるらしいが、詳細は不明。 最近、銃身を延長しFLIR(赤外線監視装置)を追加装備したBlock1Bがイージス護衛艦「ちょうかい」から装備されはじめている。(下記サムネイル参照)このBlock1Bでは俯角を大きくとれるようになり、近接防空だけでなく不審船など小型の水上目標にも対処が可能になった。 余談だがかつてリムパックでの射撃訓練中に、護衛艦「ゆうぎり」のCIWSが過って米軍機を撃墜したことがあった。 |