エアクッション艇 LCAC(エルキャック)


〈第1輸送艇隊/LCAC-2105(呉)  050723.呉〉

諸元・性能
全長 約27m
全幅 約14m
自重 約100t
エンジン ガスタービン4基2軸  15,000PS
速力 約50kt
乗員 約6人
船型 エアクッション型
積載能力 約60t(90式戦車1両または人員約30人)
製作 米国テキストロン社
備考 LCACはLanding-Craft-Air-Cushionの略で、「エルキャック」と呼称する。「おおすみ」型輸送艦に2隻搭載されるエアクッション艇(ホバークラフト)で、米海軍で使用されているLCAC-1級と同型である。戦車1両、もしくは73式装甲車4両、通常の車両であれば10両が積載可能。艇の前後に開閉式の傾斜路があり(下記サムネイル参照)、車両の積み卸しを行う。航行時にはスカート部分に注気して膨らませ、ビーチング時にはこれを萎ませて傾斜路を倒すようになっている。
LCAC固有の乗員は操縦、機関操作、レーダー員、見張り員、甲板員の5名で、これに艇指揮のOICが加わる。LCACのクルーは全てアメリカで教育を受けるが、最初の2ヶ月は語学、その後8ヶ月を操縦その他の訓練に費やすという。
主機のガスタービンは浮上用2基、推進用2基の計4基から成る。搭載量は通常60トンだが、過積載で75トンまで可能となっている。
輸送艦「くにさき」の就役によってLCACも6隻となったことから、管理の一元化を計る目的で2004年4月8日に呉基地においてLCAC01〜06号による「第1エアクッション艇隊」が第1輸送隊の隷下に新編された。それに伴いLCACも個艦の搭載艇から自衛艦籍に扱いが変更になり、艇の記号も「LA-○○」から「21○○」に変わっている。


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右後ろ
〈050723.呉〉
左側面
〈040606.大阪湾〉
右前
〈020914.岩国〉
左後ろ
〈020914.岩国〉
左前
〈020914.岩国〉
左側面
〈020914.岩国〉
右前
〈020914.岩国〉
プロペラ
〈050424.小松島〉
操縦席
〈020914.岩国〉
操縦席
〈020914.岩国〉
操縦席
〈020914.岩国〉
同乗者待機室?
〈020914.岩国〉
リフトファン
〈050424.小松島〉
操縦席構造物
〈050424.小松島〉