60式 装甲車


〈第3師団/第3戦車大隊/第2中隊(今津駐屯地)#91-5889  040523.大津〉

諸元・性能
全長 4.85m
全幅 2.40m
全高 1.70m(車体上面板まで)
全備重量 11.80t
最高速度 45km/h
乗員 10人
武装 12.7mm重機関銃M2×1、7.62mm機関銃M1919A4×1
製作 小松製作所、三菱重工
備考 1956年から小松製作所および三菱重工の競争試作の形で開発が始まり、1960年に仮制式として制定された国産の装甲人員輸送車。1957年に完成した試作車では、各種試験の結果三菱重工社製が競争に勝ち、第2次試作車の設計を行なう事になったが、防衛産業の育成という観点から小松製作所も生産を分担する事になった。生産は1972年まで続けられ、総生産数428輛のうち220輛が小松製作所製とされる。
軽快な機動力と装甲を備え、人員および資材の輸送車として使用された。車体は防弾鋼板の溶接構造で、前部右側に操縦手席、左側に前方銃手席、その後方中央部に車長席、操縦手席後方の車体右側通路に12.7mm重機関銃の銃手席が設けられ、車体中央部左側にエンジン、後部に兵員室がレイアウトされている。兵員室は6名が収容でき、3名座れる折り畳み式のベンチシートが左右に設置されている。本車には浮航性はなく、NBC防護システムも装備されていない。派生車輌としては60式自走81mm迫撃砲、60式自走107mm迫撃砲があり、それぞれ18輛が生産されている。また、少数だが化学防護車もある。
2006年をもって全車退役した。


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左後ろ
〈021020.日本原〉
右側面
〈021020.日本原〉
左前
〈021020.日本原〉
右前
〈031026.海田市〉
右前
〈051120.福知山〉
誘導輪
〈090426.善通寺〉
転輪
〈090426.善通寺〉
起動輪
〈090426.善通寺〉
吸気口?
〈090426.善通寺〉