September.01

01年9月分の日記です。下に行くほど古くなってます。

■01.09.29 Sat  おかげさまで2周年です。
 もう9月も終わりですね。朝夕は肌寒いほど涼しくなりました。季節の変わり目に風邪をひいたりしないように気をつけなくてはなりませんね。
 さて、おかげさまで当「ギャラリーらいとういんぐ」も皆様のご厚意をたまわりながら開設2周年を迎える事ができました。このあいだ1周年をやったばかりのような気もしますが、時の経つのは早いものです。ということで、心機一転サイトのリニューアルをはかってみました。
・・・といっても背景とボタンとトップページを変えただけですが。( ̄▽ ̄;; 結構雰囲気が変わったように見えませんか?・・・そうですか。 
 アクセスもこの1年で初年度+1400ほどをいただき、少しずつですが伸びを見せております。まことにうれしい事です。今のところ1日20〜30アクセス程度ですが、コンスタントに毎日見ていただけるというのは大変喜ばしい事であるとともに、定期的に覗いていただいている方々をがっかりさせないように、もっとマメに更新作業をしなくてはなぁ、と反省しきりです。最近ちょ〜っと怠け癖がついておりまして、昨年の1周年記念絵から数えても15作品、「おねーさま同盟」参加分を合わせても19作品しか描けておりません。年間で19作品ではちょっと少ない。初年度はもっとハイペースだったような気もするのですが。いずれにせよもっとやる気をもってCG作成をがんばらなくてはならないという事ですね、はい。
 ま、あまり気負ってもプレッシャーになるだけですので、のんびりまったりとがんばっていきたいと思います。てなことで、これからも「ギャラリーらいとういんぐ」をよろしくお願い申上げます。m(_ _)m

■01.09.19 Wed  許されざる者。
夜がすっかり涼しくなりましたですね。窓開けて寝てると、明け方頃は寒いくらいです。
 さて、当サイトとリンクしていただいているサイトさんで、「お絵描きさんねっとわ〜く」さんというところがあります。ワタクシはかなり初期の頃に登録させていただいたのですが、今では非常に多くのお絵描きさん達で賑わう人気サイトとなっております。で、先日この「お絵描きさんねっとわ〜く」の管理人様からMLでメールが届きまして。内容は『とあるCGサイトが他人の描いた作品を勝手に無断転載して、それを自分の作品として公表していると相談を受けた。ついては無断転載された側のURL等の情報があれば返信してほしい』というものでした。事実ならばとんでもない事です。さっそくその問題のサイトを覗いてみたところ、なんだこれは・・・。明らかに複数の別人が描いたとわかるCG作品が、「自分の作品」としてズラズラと連なっております。( ̄▽ ̄;; しかもあろうことかワケのわからない詩を上からかぶせるという暴挙としか思えない加工をした上、自分なりのコメントなどつけたりしております。中には「ちょっと失敗したかな?」てなコメントもあったり。他人のCGパクっといてそれはなかろう。( ̄△ ̄;
 当然の事ながら作品というものには作者さんの「著作権」というものが発生します。ワタクシのようなヘタレな絵描きの作品でも、ワタクシの著作権があります。それを無視して他人の作品を無断で公表したりするのは犯罪です。あまつさえ「自分の作品」などと偽るのは許し難い行為です。それをこの問題のサイトは平然とやっている。まったく信じられない思いでした。案の定そのサイトのBBSでは事情を知った人達から非難の書き込みが殺到。しかも2のつく某巨大掲示板サイトでもさっそくスレッドがたちあがって非難中傷罵詈雑言の嵐。( ̄▽ ̄;;; すげぇ。
 結局この問題のサイトは翌日なんの釈明も謝罪もせずいきなり閉鎖してしまいました。卑劣ですね。ネットでは直接会って抗議する事はできないから、逃げられたら終わりなんでしょうか。無断転載された人としては泣き寝入りするしかないんでしょうかねぇ。
 てなことがあった直後、例の某巨大掲示板を眺めていると、今度は別のサイトで無断転載しているサイトが発覚。ここは韓国のプロ作家さんの絵を盗んできて、タイトルとサインが見えないようにトリミングしてトップページの看板絵にするという悪質な事をやっておりました。しかもそれを暑中見舞いだかなんだかで、リンク先の絵描きさん達に配っていた様子。・・・バレないと思ったんでしょうかねぇ。こんなもん送られた方も迷惑ですよね。で、ここでもBBSで攻撃された管理人がさっさとサイトを閉鎖してトンズラしてしまいました。しかもトップページでは閉鎖の理由を自分の都合によるものとして、作品を盗用した事については一言も触れておりません。卑劣きわまりないクズです、この管理人は。絵描きとしてのプライドはないのでしょうか。そもそも絵描きなのかどうかも怪しいところですが・・・。
 ネット上には何万というCG系のサイトがあります。海外を含めればもっと多いでしょう。プロにせよアマにせよ絵描きというのは「絵を描くのが楽しい」というところからこの世界に入るものだと思います。問題のサイトの管理人達は、そういう気持ちを忘れてしまったんでしょうか。・・・悲しい事です。他人様の作品を参考にするのは別に悪くないと思います。現にワタクシもミュシャや士郎正宗先生を誰が見てもわかるほど参考にさせていただいております。(^^; が、他人の作品をそのまま盗んでくるというのは絶対に許される事ではありません。なにより自分にほんの少しでも絵描きとしてのプライドがあるならばできるはずの無い事です。
でもこうやって平気で逃げてしまう連中というのは、またきっとどこかで同じ事をやるんでしょうねぇ。はぁ、やりきれない。(´Д`)=з

■01.09.16 Sun  哀悼。
 最初に目に飛び込んできた映像。大きな爆発事故?。続くキャスターの驚くべき言葉。旅客機が世界貿易センタービルに衝突。一体何が起こっているのかわからないうちに、ワシントンでも国防総省に旅客機が激突との報。アメリカに対して決行された史上最悪のテロ事件。世界を揺るがせるに十分な規模と衝撃。時として現実は想像を遥かに超えることがある。それを痛いほど思い知らされた、西暦2001年9月11日。
 たぶん世界中の人がこの事件が起こった時からテレビの前に釘付けだったのではないでしょうか。旅客機がビルの中に吸い込まれ、倒壊する様子。マンハッタンから立ち昇る巨大な煙。世界最強を誇る米軍の総本山が炎上する光景。当のテロリスト達以外には夢想だにしなかったであろう悪夢は、突然現実の物となって世界中を震撼させました。これらの光景を映像で見ながら、私は地下鉄サリン事件の時に感じた、いいしれぬ戦慄と混乱を伴った恐怖を覚えました。
「理解を超えた事が起こっている・・・・」
 この事件については、発生から日が浅く情報も錯綜しており、事態を客観的に見ることができません。私自身はただ、この事件で亡くなった方々とそのご遺族に対して深く哀悼の意を捧げるばかりです。炎と熱から逃れるためにビルから飛び降りた人達。階下へ逃れる途中で瓦礫の下敷きになった人達。一体どんな気持ちだったのか・・・・。そして遺された人達の悲痛な叫びを聞くにつれ、犯行グループへの怒りを強く感じています。
 「なぜ」このような事件が起きたのか。報道でもたびたび触れられていますが、背景には複雑な事情が絡み合っているようです。ひとつにイスラエルとパレスチナ問題。アメリカは泥沼化する中東和平に消極的になっており、アラブ人が「イスラエルの背後にいる(と思っている)」アメリカに対して憎悪を募らせている点。アメリカがイスラエルに供給した武器が、パレスチナの非戦闘員を殺している事実がそれを増幅させているのは間違いのない点です。またひとつには、今回の事件の首謀者と見られているウサマ・ビン・ラディンの存在。もともと彼も彼をかくまうアフガニスタンのタリバンも、当時のソ連に対抗するためにアメリカが育てたようなものです。それがソビエト消滅に伴って手の平を返したように支援を打ち切ったことを、彼等が重大な裏切りと捉えたとしても不思議はありません。そして、10年前の湾岸戦争では、米軍はイスラムの聖地であるメッカに駐留し、戦後も駐留し続けました。中東における主導権を「異教徒」であるアメリカが握ったのです。アメリカを聖地から追い出し、アメリカがイスラムに対しておこなってきた非道を精算させねばならない。アメリカと戦い、アメリカ人を殺すことこそが、ジハード(聖戦)なのだ──────。そう唱えるビン・ラディンのもと、この未曾有のテロ事件は決行されたのでしょうか。
 世界中に恐怖を与え、アメリカの威信をズタズタにし、世界経済を混乱に陥れた今回のテロ事件。この5日間で一体何兆円に上る経済的損失が出たのか、考えるだに恐ろしいことです。それをわずかの手勢で、武器も持たずにやってのけたテロリスト達。認めたくはないが彼等にしてみれば予想以上の成功だったでしょう。しかし、彼等は怒らせてはいけない相手を怒らせた。アメリカ経済の底力は健在だし、アメリカ軍もほとんど無傷です。NYで大統領の演説を歓呼をもって迎えたアメリカ国民の団結力は、激しい怒りを伴った巨大な牙となってテロリスト達に襲いかかるでしょう。
 「これは戦争行為である」ブッシュ大統領はそう明言しました。アメリカの本土で、経済の中心・軍事の中心を破壊するという、これまでになく同国のプライドを傷つけた今回の犯人に対して、大統領は強い報復の意志を示しました。今回のテロ事件は無差別に民間人を殺戮した点で、許しがたい犯罪です。報復は当然の事だと私も思います。ただし、アメリカが怒りに任せてアラブの民間人を殺すならば、それはテロリスト達と同じです。アメリカが銃を向ける相手は、今回の事件を起こした者達、その組織でなくてはならない。テロリスト達を引きずり出し、彼等の資金源を断ち、今回のような悲劇を二度と起こさせないようにする。そのための軍事行動であってほしいと思います。
 しかしながら今のところ、報道を見る限りではアメリカは大量の兵力と兵器を投入する従来型の戦争を行おうとしているように思われます。テロリストは見えない敵です。身を潜めこちらの隙をうかがい、思わぬところから攻撃する。もしブッシュ大統領が10年前の湾岸戦争と今回の戦争を同じに考えているのであれば、アメリカ軍は思わぬ出費、それも血の出費を強いられることになるかもしれません。敵はイラク軍のように正面から向ってはきません。何を攻撃すれば良いのか、どう立ち向えばいいのか、アメリカは振り上げた拳を下ろせないまま空回りしそうな感じがしなくもありません。
 今回のテロ事件の首謀者がウサマ・ビン・ラディンであることが事実ならば、まずは彼を殺さずに捕らえることが重要です。殺してしまっては彼を殉教者にするだけで、かえってイスラム過激派の闘争心を煽るだけではないでしょうか。必ず生かして捕らえ、公開の場で裁きを受けさせることが必要だと思います。
 東西冷戦の終結後、それまでイデオロギーの対立の陰に隠れていた様々な民族紛争・宗教紛争が噴出してきました。この10年の間、世界各地で低烈度紛争が頻発しているのはその現れでしょう。それに伴ってテロ活動もより活発に、大規模になりつつあります。残念なことに、これからもこのような事態は続くものと思われます。国家対国家の戦争が影をひそめた代わりに、こうした国家対組織という非対称型の不正規戦争はこれからも増える恐れがあります。そしてそれは、否応もなく我々民間人が巻き込まれる可能性も増大した、という事です。
テロリスト達はどこに潜んでいるかわかりません。気が付けば我々の近くにいて、同じように暮らし、同じように働くふりをしながらある日突然牙を剥く。彼等は民間人を犠牲にすることをいとわない。今回の事件のように多くの乗客が乗った旅客機を乗っ取り、人質もろともビルに突っ込むなどという卑劣極まりない真似も平気でやってのける。21世紀の戦争は、前世紀以上に危険が身近になったものであることを我々は改めて認識しなくてはなりません。
 最後に、改めて今回の事件で亡くなった多くの方々の御冥福をお祈りします。