艦載無人対潜ヘリコプター DASH(ダッシュ)


〈用途廃止展示  070503.海上自衛隊呉史料館〉

諸元・性能
最高速度 約150km/h
巡航速度 約100km/h
航続距離 約60海里
航続時間 1.75時間
備考 「QH-50D DASH(ダッシュ)」は1959年にプロトタイプのDSN-1が初飛行、洋上試験を経て米海軍の制式装備となった無人対潜ヘリコプターで、対潜艦艇に搭載した。DASHとはDrone Anti Submarine Helicoptorの略である。海上自衛隊では2次防で建造する護衛艦に整備を計画し、護衛艦「たかつき」型4隻、「みねぐも」型3隻に搭載した。300馬力のターボ・シャフト・エンジンを搭載し、二重反転ローターによって飛行、Mk44などの魚雷を2本装備可能だった。運用方法は格納庫後方にある管制所からのコントロールで目標海面まで飛行し、艦からの水中攻撃指揮装置(FSCS)の指示で魚雷を投下して帰艦するというもので、有効な対潜攻撃手段として期待されたが、米海軍では運用中の事故が多発して損耗率が高く、1970年に使用を中止して生産を打ち切った。海上自衛隊での運用は順調で実際の対潜運用に自信を持っていたが、部品補給の見通しが立たなくなり、1979年に使用を中止した。


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左側面
(070503.呉史料館)