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〈護衛艦「あぶくま」DE-229 191103.呉〉 |
全長 | 109m |
全幅 | 13.4m |
深さ | 7.8m |
吃水 | 3.8m |
基準排水量 | 2,000t |
エンジン | CODOG方式川崎ロールスロイス・スペイSM1Aガスタービン2基、三菱S12U-MTKディーゼル2基 2軸 27,000PS |
速力 | 約27kt |
乗員 | 約120人 |
船型 | 平甲板型 |
主要兵装 | 62口径76mm単装速射砲×1、高性能20mm機関砲CIWS×1、アスロック8連装発射機×1、SSMハープーン発射装置一式、3連装短魚雷発射管×2 |
備考 | 地方隊配備用に、「いすず」型の後継として建造された計画基準排水量1,900トンのDE級護衛艦で、抗堪性の強化、対潜能力および防空能力の向上が図られている。 CIWSよりも遠距離で複数目標を同時に捕捉し、一目標に2発で同時に対処するRAMミサイルを、ポイント・ディフェンス用として艦橋前部に後日搭載する予定で設計されたため、艦橋前部と砲との間がクリアーになっているが、現在のところRAM搭載の目処は立っていない。 船形は全通平甲板型で、船体の舷側傾斜がこれまでの護衛艦より内側に7度切れ込んでいて、レーダー波の反射を拡散させるように工夫されているステルス性船体となっているが、上部構造物にはステルス性に対する配慮は見られない。戦闘区画が船体内に配置された初タイプの艦であり、船体上部構造物は抗堪性強化のため鋼製となっている。また、対潜能力向上面では新型のハルソナーとアスロックが搭載されるとともに、対水上打撃力増大のためのSSMハープーンも装備した。基準排水量は初期のDDをも上回っており、科員居住区は初めて2段ベッドを採用している。当初は相当数の建造が見込まれたが、東西の緊張緩和に伴い護衛艦の建造がDD1本にしぼられたため、本型は6隻で建造を終了している。 2008年の組織改変により、本「あぶくま」型も地方隊隷下から護衛艦隊隷下へ所属替えになった。 |
艦記号・番号/艦名 | 起工 | 進水 | 竣工 | 製造所 |
DE-229 あぶくま | 1988.3.17 | 1988.12.21 | 1989.12.12 | 三井玉野 |
DE-230 じんつう | 1988.4.14 | 1989.1.31 | 1990.2.28 | 日立舞鶴 |
DE-231 おおよど | 1989.3.8 | 1989.12.9 | 1991.1.23 | 三井玉野 |
DE-232 せんだい | 1989.4.14 | 1990.1.26 | 1991.3.15 | 住友重機浦賀 |
DE-233 ちくま | 1991.2.14 | 1992.1.22 | 1993.2.24 | 日立舞鶴 |
DE-234 とね | 1991.2.8 | 1991.12.6 | 1993.2.8 | 住友重機浦賀 |