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〈ミサイル護衛艦「あさかぜ」DDG-169 030727.和歌山〉 |
全長 | 143m |
全幅 | 14.3m |
深さ | 9.0m |
吃水 | 4.6m(「さわかぜ」は4.7m) |
基準排水量 | 約3,850t(「さわかぜ」は3,950t) |
エンジン | 三菱2胴衝動式タービン2基2軸、缶三菱CE船舶用2胴水管型 出力:60,000PS |
速力 | 約32kt |
乗員 | 約240人(「さわかぜ」は270人) |
船型 | 平甲板遮浪甲板型 |
主要兵装 | 艦対空ミサイル・スタンダード発射機×1、54口径5インチ単装速射砲×1、高性能20mm多銃身機関砲(CIWS)×2、4連装SSM発射機×2、3連装短魚雷発射管×2 |
備考 | 日本初の対空誘導弾搭載護衛艦「あまつかぜ」と約10年を隔てて建造された第二世代の対空誘導弾搭載護衛艦。レーダー、ソナーなどのセンサー類から各種武器を統合し、大型コンピュータで処理する本格的な指揮管制システムを搭載した海上自衛隊初のシステム艦である。この指揮システムは「たちかぜ」はOYQ-1B、「あさかぜ」はOYQ-2B、「さわかぜ」はOYQ-4と強化されている。本型3隻の完成をもって「あまつかぜ」を合わせて、各護衛隊群に1隻ずつの防空中枢艦を有する編成が達成された。搭載された対空ミサイルシステムは、ターターを改良したスタンダードシステム(SM1-MR)であるが、ランチャーなど基本的構成に大差はない。このミサイルは対空用ではあるが、対水上目標への射撃も可能である。「たちかぜ」は長く艦隊防空の任務を担ってきたが、イージス護衛艦「こんごう」などの就役に伴い、1998年3月護衛艦隊旗艦となり、後部5インチ砲を撤去したあとに甲板室を設け司令部設備を強化している。 2007年1月15日、護衛艦隊旗艦を務めていた「たちかぜ」が除籍となった。後継として「さわかぜ」が、新鋭の「あたご」型護衛艦就役に伴い護衛艦隊旗艦の任に就いた。 2008年3月15日、護衛艦「あしがら」の就役に伴い2番艦「あさかぜ」が除籍となった。 2010年6月15日「さわかぜ」の除籍にともない、「たちかぜ」型は全数退役となった。また、これと同時に護衛艦隊旗艦も廃止された。 |
艦記号・番号/艦名 | 起工 | 進水 | 竣工 | 製造所 |
DDG-168 たちかぜ (2007.1.15 除籍) |
1973.6.19 | 1974.12.17 | 1976.3.26 | 三菱長崎 |
DDG-169 あさかぜ (2008.3.15 除籍) |
1976.5.27 | 1977.10.15 | 1979.3.27 | 三菱長崎 |
DDG-170 さわかぜ (2010.6.25 除籍) |
1979.9.14 | 1981.6.4 | 1983.3.30 | 三菱長崎 |