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先日1月22、23日と、島根の玉造(たまつくり)温泉へ小旅行へ行ってまいりましたよ。日頃仕事で疲れた身体を癒しに、温泉でじっくりと暖まり、うまいものを喰おうてなもんで、きんさんが幹事役として格安の旅行プランを手配してくれました。きんさん、感謝です。メンバーは高校時代の友人達できんさん、イクラさん、M中君、それとワタクシの野郎ばっかり4人という、なんとも色気のない組合わせ。ま、気の合った友人たちばかりというのは気を使わなくていいし、これはこれで楽しいものですよ、うん。 22日朝、岡山駅の伯備線ホームで待ち合わせ、9:20発の特急スーパーやくも5号でいざ出発。4号車の中程の指定席に収まったワタクシ達は、さっそくビールで乾杯。いや〜、朝から飲めるとは実にいい気分です。車内販売のビールなど買い足しつつ、マニアックな話題でひとしきり盛り上がると、列車はやがて備中高梁を抜け、グングンと中国山地の中へ。 |
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北へむかうに従って、ちらほらと雪景色が見えるようになり、やがて景色は一面の銀世界へと変わってゆきました。日頃温暖な瀬戸内に住むワタクシ達には、この白一色の世界は実に美しいものに見えましたよ。 [トンネルを抜けると、そこは雪国だった] というどこかで聞いたフレーズが頭の中をよぎった時、 「あ〜、まっさらな雪じゃ〜、すげー足跡つけて走ってみてぇ」 と誰かが不粋な発言。( ̄▽ ̄;;; ああ〜、ムードぶちこわしじゃん。ま、気持ちはわかるけどね。さて、列車は11:42に松江駅へ到着。とりあえず荷物をロッカーに預け、市内観光でも。・・・・しかし、駅の案内板をを見ても、観光向きなところがどこにもないのですよ。穴道湖の遊覧船も今はオフシーズンでやってないらしいし。 |
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んじゃ、ちょうどお昼だし、食事をしよう、てなことで駅前の一畑百貨店の最上階のレストランへと。ビーフステーキセットとビールでお腹が満足すると、松江市のほぼ唯一と言っていい観光名所、松江城にむかう事にしました。国の重要文化財である松江城は5層6階の立派な天守閣を持っており、戦後建て直されてエレベーターなど近代的な設備の付いた岡山城などとは違って、昔ながらの姿をそのままに残す美しい城です。2階から上には様々な甲冑や日本刀、生活用具などが展示され、当時の生活様式を伺わせます。色々見て歩いていると日本刀のケースの前でM中君が動かなくなっていました。彼は無類の刃物好き。ケースの中の刀を、食い入るように見つめています。 「部屋に一本欲しい?」と聞くと、 「欲しい!」という答え。さすがだ。 |
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最上階からの眺めは四方に松江市のパノラマが広がり、西に穴道湖、遠く東に大山をのぞむ事ができる素晴らしいものでした。お城の展望台に来たらやはりお約束のギャグは飛ばしておかなくては、と思い、 | ||
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「あの黄色い看板ナニ?」 「プロミスですよ、その人にあった借り方や返し方が相談できるんです!」 「ふ〜ん、相談できるの〜」 「そうだんです!なはは〜」 「さむ・・・」 などとほざいてると、冬の風が吹き込んできてホントにサムかったり。( ̄▽ ̄;;; |
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松江城を降りて、さあ、どこへ行こう。あ、そういえば近くに県立博物館があったなぁ。郷土の博物品をいろいろと鑑賞して、マニアックな知識欲を満足させてやるか、と思い歩いていってみると、 【本日休館】 (T▽T;;;・・・やる気なしか、松江市よ。 結局、ホントにこれ以上見るべきところがないと判明し、ワタクシ達は早々に旅館へと向かう事にしたのでありました。各駅停車の列車に揺られ、玉造温泉駅へ降り立ったワタクシ達は、タクシーで一路「玉井別館」さんへ。ここが本日のお宿です。 |
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ロビーでお抹茶などいただきつつ、みんなで今夜の予定など話し合います。 「でも、ここへ来る途中遊ぶようなところはなかったよなぁ。」 そう、タクシーで来る途中いろいろと外を観察していたのですが、玉造はパチンコ屋ひとつない本当に温泉だけの温泉街(少なくともワタクシ達にはそう見えた)。カラオケボックスもゲーセンも、ス◯リップも期待できない、しなびた湯の郷。こりゃ、夜はすごくヒマになってしまうのでは?「こんなことならトランプでも持ってくりゃよかったなぁ。」 ときんさん。そこでワタクシがすかさず手をあげ、 「俺が持ってきとる。」 「さぁすが〜〜」 ああ、よかったよ。トランプ用意しといて。 |
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ま、温泉旅館はのんびり湯につかって、羽をのばすのが目的だし、そんなに遊ぶところはいらないですよね。ということで自分達を納得させつつ部屋へと案内されてゆきましたよ。部屋に着くと、仲居さんが挨拶と一緒に設備の説明をしてくれて、ついでにお茶を入れてくれました。そこできんさんが「おこころづけ(チップ)」としていくらか包んだものを仲居さんに渡しましたよ。きんさんによればそれを渡しておくか否かで、旅館側の接客に差が出てくるのだとか。さすがきんさん、ゆきとどいてますねぇ。さあ、それじゃあ温泉を堪能しに行こうか、皆の者!ということで大浴場へ直行しましたよ。 | ![]() |
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ああ、広くていいなぁ。ゆっくりと湯につかって、気持ちいいことこの上なし。露天風呂もまた格別です。一昨日降った雪がまだ積もっていて、雪見風呂としゃれ込みました。ん〜〜、風情があってよいですねぇ。さて、暖まったしそろそろ上がるか。 | ![]() |
1階には旅館特有のちょっとした娯楽施設があり、カラオケボックスもひとつだけありました。あ、な〜んだ、カラオケできるんじゃん。しかし料金を見ると・・・・・・・2時間で2万円!? Σ( ̄□ ̄;;;; た、高い!いくら旅館特別料金でもこれはないだろう! も、カラオケはいいや・・・。 じゃ、ゲームでも。ということでそんなに広くないスペースにちょっとだけ置いてあるゲーム機へむかうワタクシ。お、クイズゲームがあるじゃん。よし、ここはワタクシのマニアックな知識を総動員し、プレイしてみるか。コインを入れスタートボタンを押すと、ゲームが始まりましたよ。しかし、何かおかしい。これはどう見てもクイズゲームじゃなくて格闘ゲームだ。ちなみにワタクシはあまりゲームの類はしない方なので、格ゲーも好きじゃないほうです。しかしそのうちクイズが出てくるのかもしれん、と思い、よくわからないままボタンを連打連打連打連打。が、一向にクイズが出てこないので、イクラさんにバトンタッチ。イクラさんは目にも止まらぬスピードでボタンを叩き続け、順調にステージを上げてゆきます。むむ、さすがゲーマーは違うのぅ。さて、クイズゲームをやりそこねたワタクシですが、匡体の説明文をよく読んでみると、なんか1台の匡体に4種類のゲームが入っているらしいことが判明。さ、さすが温泉地。これも節約の一環なのか。( ̄▽ ̄;; さて、食事も終わり、先ほどのゲームコーナーでクイズゲームもやり、身体が冷えたのでもう一度温泉につかるワタクシ達。あったまったところで脱衣場に体重計が置いてあるのに気がつき、ちょっと乗ってみましたよ。岡山の実家に暮らすようになってから1年4ヶ月、食べるものに困らなかったせいか最近いらないお肉がついてきているワタクシ。そろそろダイエットもしなきゃならんかなぁ。どれ、どのくらい体重増えてるだろう。 さて、翌朝朝食をとり、旅館を後にしたワタクシ達は、一路出雲大社へ向け出発しました。この日は朝からあいにくの雨模様。ちょっと残念です。 |
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これがまたなんともレトロな雰囲気の駅舎で、待合所の中央にはストーブが設置され、それを囲むように木製のベンチが並んでいます。ああ、いい感じだ。古き良き日本の風景。やがて列車が到着すると改札が始まりましたが、これがまた、今のJRでは見られないような、昔ながらの切符切りのハサミを使ってらっしゃる。 | ![]() |
ひとしきりノスタルジーを味わった後、列車に揺られ、出雲大社へとむかいました。 出雲大社といえば、縁結びの神様であるのは有名な話しです。すっかり適齢期も半ばに差しかかったワタクシ達ですが、既に6月に結婚が決まっているM中君以外の3人はそんなご縁はなしのつぶてなので、しっかりとお詣りをしなくてはなりません。賽銭を投げ柏手を打ち、縁結びのお守りもゲット。これでよいご縁があるといいのですが。 しばらく境内を見学し、ハトに餌などやって、お土産を買い、近くのお食事所でそばなど食べて、そろそろ帰り支度を始めます。と言っても帰りの電車まではまだかなり時間があるので、出雲市駅前の一畑百貨店で時間をつぶす事にしました。おりしも同百貨店は閉店セールをやっており、店内はたくさんのお客さんで賑わっていました。 |
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その後15:13発の特急スーパーやくも22号に乗り込んだワタクシ達は、心地よいけだるさを感じつつ、岡山へ向け帰り旅を始めたのでありました。車中でまたビールを3本ほど空け、ツマミにジャーキーやポテチなど食べていると、なんだかおなかがいっぱい状態。今日の夕食はみんなで焼肉でも喰いに行こうと話していたのに、こんな状態で大丈夫か?しかし、人間てのは結構食べられるものなのですね。心配するまでもなく皆しっかり肉をたいらげましたよ。おまけにワタクシなぞ茶漬けまで食べて。イクラさんはさらにその上にワカメスープまで飲んじゃって。ああ、これでまた確実に太ったな。(T▽T) いや、のんびりした楽しい旅行でした。また心が疲れた時には行きたいものです。次はワタクシが幹事になるとかいう話になっていますので、今からどこかいい所を探しておこうかな。 |