第3部・体験航海
 
 そして13:45。いよいよ「やまゆき」出港の時間です。舫い綱が解かれ、タグボートに押されて3,050tの艦体が静かに宇野港の岸壁を離れました。今日の瀬戸内海は陽射しが強いものの風がかなりあって艦上は涼しいです。次第に遠くなっていく宇野港岸壁には、帆船「あこがれ」が帆を広げた美しい姿を見せていました。
 さて、ヘリコプター格納庫には「やまゆき」グッズの臨時売店が設置してあり、ワタクシは水上艦徽章のミニチュアピンバッジを購入。その後しばらくヘリ甲板で移る景色を楽しんだあと、前甲板で76mm単装速射砲の展示を見に行ったのですが、


帆を張る帆船「あこがれ」
ワタクシが駆け付けたときにはすでにひとだかりができていて、じっくり見物することはできませんでした。(T_T) 今度は後甲板でシースパローの展示があるというので、今度こそはと現場へ急行。おかげでシースパローにかぶりつきの場所をゲットできたものの、今度は近すぎてカメラに収まりきらねェ。( ̄▽ ̄;;; 失態だ〜。
 シースパローの見学の最中、右舷側には三井造船玉野工場が見え、そこには潜水艦救難艦「ちはや」が停泊していました。米原潜との衝突事故でハワイ沖に沈んだえひめ丸の捜索活動に派遣されたあの艦です。


護衛艦「やまゆき」


「やまゆき」艦橋から艦首の眺め。


76mm62口径短装速射砲。
 その後は艦内の散策。機関室や科員食堂など見学したあと再びヘリ発着甲板へ。気がつくと艦はいつの間にかターンしていて、もう間もなく宇野港へ帰港するようです。接岸作業が進む中、艦の左舷側では海上保安庁の消防船「すいりゅう」が放水の展示をしておりました。放水にもいろいろなパターンがあるんですな。本当なら火災現場の大変な状況で作業する船なのでしょうが、おだやかな海の上でのんびりと放水する様はどことなく優雅ですらあります。「やまゆき」の帰港と時を同じくして豪華客船「ふじ丸」もクルーズから帰ってきました。でかい船です。中を見学することはできなかったのですが、きっとゴージャスな船なんでしょう。


アスロックSUM8連装発射機Mk112


20mmCIWS Mk15


シースパロー短SAM8連装発射機


シースパロー短SAM。これぞミサイル、というペイント。


潜水艦救難艦「ちはや」


ヘリコプター発着甲板からの眺め。


「やまゆき」機関室。


接岸作業。ロープを投げる海士。


放水する消防船「すいりゅう」

 「やまゆき」を降りてかなり空腹になっていたワタクシは模擬店で鴨方ラーメンをゲットし、ウエストステージのダンスなどをちょっとだけ見学してから帰路につきました。
〈了〉

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帰港してきた客船「ふじ丸」。

おまけ写真

「たまの港フェスティバル」の顔、
「ほほえみマリン大使2002」の美女3人。