航空自衛隊 新田原基地航空祭


新田原航空祭に行ってきました!


12月7日、日曜日。この日、宮崎県は児湯郡新富町に所在する航空自衛隊新田原基地において航空祭が挙行されましたので、遠征してまいりました。とはいえ、新田原に到達するまでには長く苦しい物語があったのでございまして、まずはその辺のお話を。
前日の6日夜、仕事を終えた私は新田原へ向かうべく一路高松道を西へ。この時点で愛車の燃料計は「F(FULL)」を少し切るくらい。走行するには充分な残量ですし、愛媛の八幡浜でフェリーに乗るまでに一度給油すればOKだろう、と楽観していたのがそもそもの間違いでございました。八幡浜までの210kmの間、立ち寄ったSAのガソリンスタンドは夜中という事もあってかことごとく閉店状態。高速を降りても24時間営業のスタンドなどどこにもなく、フェリー乗り場に着いた頃には燃料計も「E(Empty)」にさしかかろうとしておりました。とりあえず01:15発の乗船時刻が近づいていたため、フェリーに乗り込む私。
「多分九州に着けば24時間営業のガソリンスタンドがあるさ」
とここでも楽観的に考えてしまっておりました。約2時間ちょっとの船旅を終え、03:35に大分県の臼杵港へ到着。すぐさまガソリンスタンドを探すもやはりこの時間に営業しているところはどこにもなく、ここにきてようやく私の中に焦りの気持ちが芽生えてきました。
「やばい、これは最悪の事態になるかも・・・?」
とにかく国道10号まで出ればなんとかなるかもしれないと淡い期待を抱きつつ、途中で道に迷いながら宮崎まで通じる国道10号へ出る私。しかし、そこは想像していた以上のイナカ道。すでに「E」のラインを切った燃料計を睨みつつ、行けども行けども真っ暗な道をひた走る事約30分。ガスン、ガスンというノックとともに、ついに野津町泊というところで我が愛車はガス欠で停車してしまったのでありました。(T□T
時間を見れば午前4時過ぎ。辺りはまだ暗く、周りはまばらな民家と田んぼ以外何もないところ。しばらくパニクッたあと、自分自身に対する怒りと情けなさが込み上げてきて、心の底から叫んでしまいましたよ、
「ちくしょーーーーっ!!」と。(^^;
幸いにも折り畳みの自転車を積んできていたので、明るくなったら付近のガソリンスタンドを探してみることにしました。どうせ新田原には行けるか行けないかわからなくなってしまったし、少し眠っておくかー、と思ったもののエンジンもかからないのでエアコンも使えず、寒いこと寒いこと。結局一睡もできずに朝06:00、付近の捜索に乗り出す私。すると500mほど行ったところに1軒のガソリンスタンドを発見。07:00に開店するのを待って店員さんに助けを請い、なんとか給油に成功しました! 時刻は07:20。今からでも新田原に向かえば、遅くとも午後の展示飛行には間に合うはず。すっかりあきらめて冷えきってしまっていた心に、ポッと灯がともったような、そんな気持ちになった瞬間でした。私はふたたび新田原へ向けて国道10号を走り始めたのです。

野津町泊の山本石油さん。貴店は私の恩人です。ありがとう、本当にありがとう。m(_ _)m
さて、そこから国道10号をひたすら南へ向けて走ること約3時間。それほどの渋滞に巻き込まれる事もなく航空自衛隊新田原基地に到着しましたが、すでに上空ではF-4EJ改とF-1による対地射爆撃が始まっており、駐車場までの長い列に並ぶ間、上空を轟然と飛んでいくそれらを眺めているしかありませんでした。さらにようやく車を停めた頃には次の救難展示も終わっており、滑走路では301SQのF-4EJ改が3機、離陸のためにタキシングしていくところでした。
とはいえ、ここに到着するまでのアクシデントを考えればここから先を見れるだけでもよしとしなくてはなりませんね。


第301飛行隊のF-4による機動飛行では、同飛行隊の30周年記念特別塗装機、戦競塗装機、ノーマルタイプの3種類のF-4がダイナミックな飛行展示を披露しました。


ガス欠で停車してしまった我が愛車。
こんな何もないところでどないせえっちゅーんじゃー!


西門から駐車場地区へ向かうまでの間に見た風景。
ハンガー前に駐機するF-4EJ改。


激しいブレイクを見せる301飛行隊のF-4EJ改特別塗装機。
#07-8435。


特別塗装機のパス。


ブレイクする423号機。


着陸してきたF-4EJ改特別塗装機。なかなかド派手なカラーリング。


巨大なノズルからの排気に煽られて、ドラッグシュートが
いっぱいに開いている。


パスする戦競塗装機。


着陸してきたノーマル塗装のF-4EJ改。#97-8423。


着陸してきた戦競塗装のF-4EJ改。#47-8334。

←戻る 次へ→