海上自衛隊 護衛艦「せとゆき」一般公開 in JFEスチール笠岡岸壁



「せとゆき」見学に行ってきました!


5月8日・日曜日。世間様ではゴールデンウィークの最終日と言う事らしいこの日、広島県福山市はJFEスチール笠岡岸壁にて海上自衛隊の護衛艦「せとゆき」の一般公開がありましたので出かけてまいりました。本来ならこの日は仕事だったのですが、上司の休日が移動した都合で思いがけず休みが取れ、それならば、と遠征に踏み切った次第です。まぁ、遠征と言っても自宅から車で1時間半もかからないんですけどね・・・。
今回の会場となったJFEスチール笠岡岸壁は、JFEスチール(株)〔旧NKK日本鋼管(株)〕の広大な敷地内にありました。どのくらい広大かと言うと会社の入口は広島県福山市にあるのに、会場の笠岡岸壁は県境を越えて岡山県側にある、というくらいの広さです。まぁ、そんなところで開催する一般公開だから、とてつもなくのんびりした催しなんだろう、見学客など100人も来ればいいとこだろうな、などと軽く考えて行ってみたところ、JFEスチールではあふれかえらんばかりの人・人・車。私は全然知らなかったのですが、どうやら本日は「2005JFE西日本フェスタinふくやま」というお祭りらしく、護衛艦の一般公開もその一環でしかないのでありました。自前でこんな大がかりなイベントを開催できるなんてどんな巨大企業っぷりだよ、JFEスチール・・・。ちなみにニュースによればこのフェスタに訪れた人は15万5千人、「せとゆき」の見学も2千人が来訪したそうです。( ̄□ ̄; そんなわけで駐車場も満杯、仕方なく駐車場の奥の空地らしきところへ車を停め、そこからシャトルバスで笠岡岸壁へ。
岸壁では護衛艦「せとゆき」と、海田市の第46普通科連隊第1中隊が人命救助セットを持ってきて展示しておりました。会場の笠岡岸壁はやはり一企業の敷地内であるためか自由にウロウロすることはできず、艦の前、および後ろ側には行けなくなっており、艦の全体像を撮影するのは不可能でした。


JFEスチール笠岡岸壁に停泊する呉地方隊/第22護衛隊所属の護衛艦「せとゆき」。


「せとゆき」搭載のシースパロー・短SAM発射機。


飛行甲板。


右舷側の3連装魚雷発射管HOS-301C。


右舷側のハープーンSSMキャニスター。


艦橋左舷側ウイングから艦首方向の眺め。
今回の一般公開、本来ならば同じ呉地方隊の「まつゆき」が来る予定だったのですが、「まつゆき」が4月7日に沖縄で座礁事故を起こして現在ドック入りしているので、急遽「せとゆき」に変更されたものです。「せとゆき」はこれまで2回体験航海もさせてもらっておりますので、今更さして珍しいものがあるわけでもありませんでしたが、その分時間をかけてゆっくりと見学をいたしました。旗甲板では艦の時鐘が見当たらず隊員さんに尋ねてみたところ、「今日は外してるんですよ〜」との事でちょっと残念。ところが「よかったら写真撮ります?」と言ってわざわざ物置きから取り出して吊り下げてくださったりして、かえって恐縮してしまったことでございます。
艦を降りて「せとゆき」の識別帽を購入した後、今度は陸上自衛隊海田市駐屯地から来ていた第46普通科連隊/第1中隊の「人命救助セット」を見学。「個人装備」「分隊装備」「小隊装備」「中隊装備」と分けてわかりやすく展示してありました。隊員さんは今日は休日返上だそうで、「代休は取れるんですか?」と質問したところ「取れる時には取るんですが、訓練次第ですねぇ」とちょっと苦笑気味にお答えいただきました。まったくもってご苦労さまでございます。


「せとゆき」の時鐘。隊員さんにわざわざ出してきてもらいました。


艦橋。


艦首の76mm単装速射砲。


艦橋前のアスロック8連装発射機。


広報展示されていた陸上自衛隊/第46普通科連隊/第1中隊(海田市)の高機動車。


陸上自衛隊/第46普通科連隊/第1中隊(海田市)の人命救助セットコンテナ。


人命救助セット。


人命救助セットの個人用装備。写真には写ってませんが、これに手斧や背のうが付きます。


案内の隊員さんがちょうど個人用装備を着けてらしたので、写真に撮らせていただきました。
帰り際に広島地連の人とちょっとお話をする機会があり、「今日はたくさんの見学客が来ているが、大々的に告知をおこなったのか?」と尋ねてみたところ「告知は地連のホームページのみで、あとは福山募集事務所がちょっと宣伝したくらいです」ということでした。それでこれだけの人が集まるんだから、やはりJFEスチールの力ってのはすごいんだな・・・、と感心した事でございます。
さて、そんなことで本日の一般公開も終了。あまり期待しないで行った割にはいろいろと収穫があり、とても良い1日でございました。
〈了〉


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