●1階展示ゾーン


そうしているうちに館内放送で「3Dシアター」が始まるという案内があったので、慌てて1階の会場へ。「3Dシアター」は座席数15席程度の小さな映画館のような感じで、入口で整理券を渡すとWACのおねーさんからプラスチック製の立体視メガネを渡されます。このメガネをかけると、映像が立体的に見えるというアレです。映画は約10分間で、内容は日本が某国に侵攻を受けた、という設定で着上陸後の陸上自衛隊の作戦と装備品の紹介を総合火力演習などの映像を用いて構成されていました。「20XX年、日本は某国の侵攻を受けた」というテロップが入り、CGで作成された「某国」のどーみてもMiG-25(31?)戦闘機やらBMPの上陸部隊やらが登場。陸上自衛隊側が各種装備を持ってこれを撃退するストーリーでした。砲撃や装軌車の走行に合わせて椅子が震動したりして、なかなか臨場感にあふれておりました。AH-1Sが水面スレスレを飛行するシーンはすごくカッコよかったです。


1階展示ゾーンを2階から眺める。


3Dシアター入口。
3Dシアターを出て、次に展示ゾーンの各種装備品を見学。メインはなんと言っても90式戦車とAH-1S対戦車ヘリの実物です。展示されているAH-1Sは92機調達された同ヘリの初号機JG-3041で、日本でライセンス生産される前の、ベル社で製造して輸入された機体です。そのため現行のAH-1Sとは細部がちょっと異なるところもありました。機体の脇にステップが設えてあって、コクピットの中が見れるようになっています。
90式戦車の方は試作車です。たぶん、おそらく、確信はないんですが以前岡山の日本原駐屯地に展示してあった車体じゃないでしょうか。車体前面の四角い4つの部品になにやら見覚えがあります。そして日本原から90式戦車が姿を消した年と、この広報センターがオープンした年の時間軸を考えるとたぶん間違いないような気がします。もしそうだとするとめちゃめちゃキレイに化粧直しされてますね。日本原にあったときにはサビサビで部品もいっぱい足りなかったんですが。(^^; ちなみに日本原展示当時の写真は、基地祭レポートの
ここを参照してください。


90式戦車試作車。きれいに塗装されています。脇にステップが
あるので、砲塔の上も見ることができます。


120mmTKG対戦車榴弾。下はカットモデル。


車載されている12.7mm重機関銃。


90式戦車のそばに置いてある砲手用照準潜望鏡。
実際に外を眺めることができます。


これも90式戦車のそばに展示してある61式象限儀。
各種火砲の射角などを計るための器材です。


AH-1S対戦車ヘリコプター。#73401(JG-3041)。
陸上自衛隊が装備したAH-1Sの初号機です。


20mm機関砲弾。


70mm空対地ロケット弾。


AH-64アパッチ戦闘ヘリの模型。「AH-1Sの後継機種として
17年度末就航予定」と紹介されています。


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