第2部・体験航海

 特務艦「はやせ(ASU-7020)」は昭和44年度計画により石川島播磨重工東京工場で掃海母艦として建造されました。平成10年に新型の掃海母艦「うらが(MST-463)」の就役を受けて特務艦に種別変更され、現在は第1潜水隊群の直轄艦として訓練支援任務に従事しています。基準排水量2000t、全長99m、全幅14.5m、速力約18ノットで乗員は180名です。

 おだやかな海面を滑るように「はやせ」は順調に航行を続けます。艦橋から後方を眺めると、「くろべ」と「せとゆき」が続いて出港してくるのが見えました。ワタクシは艦橋を降りて艦内の散策へ。


出港する「はやせ」より、護衛艦「せとゆき」。
途中、休憩所となっている科員食堂で「はやせ」グッズの売店を発見。実は今日、あろうことか帽子を自宅に忘れてきてしまっていたため、ここで「はやせ」の帽子を購入しました。
 しばらくして、後部甲板で恒例(?)のラッパ演奏とサイドパイプの披露が始まりました。起床ラッパや出港・入港ラッパの演奏に続いて男前な三曹が絶妙なしゃべりを交えつつサイドパイプを紹介。すると、そばでそれを見ていたおじいちゃんがやおら自分のポケットから何かを取り出しました。その手に握られていたのは、なんと旧帝国海軍時代のサイドパイプ。色はくすんで音もちゃんとは鳴らないようでしたが、これはすごいお宝だと三曹もいたく感動しておりました。


「はやせ」ブリッジ。


航路を計算し海図に記入していく。


後続する訓練支援艦「くろべ」。


後続する護衛艦「せとゆき」。


「はやせ」左舷を通過していく「せとゆき」。


ラッパ演奏


サイドパイプ吹奏。


ヘリ甲板では入港準備が進む。


横付けしてきたタグボート。


岸壁にロープを投げる。


舫い作業。


入港してきた「くろべ」


「はやせ」と「くろべ」を結ぶ。

 そうしているうちに「せとゆき」が「はやせ」の左舷側を追い越していき、やがて帰港の時となりました。今回の体験航海は1時間半程度でしたのでそれほど長くはありませんでしたが、なかなか楽しかったです。

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