陸上自衛隊 福知山駐屯地 創立55周年記念行事


福知山駐屯地へ行ってきました!


秋も深まった11月20日(日)。この日、京都府は福知山市に所在する陸上自衛隊福知山駐屯地において、創立記念行事が挙行されましたので遠征してまいりました。正確には前日の市内パレードと合わせて創立55周年記念行事という事だったのですが、そちらの方は仕事の都合で行けず、本日の駐屯地祭のみ訪れた次第です。ここ福知山駐屯地は戦前には陸軍歩兵第二十聯隊が駐屯していたという由緒ある駐屯地であり、現在は陸上自衛隊第3師団隷下の第7普通科連隊が駐屯しています。なにより現在この駐屯地を有名たらしめているのは、現第7普通科連隊長兼ねて福知山駐屯地司令、佐藤正久一等陸佐の存在でしょう。2004年2月、終戦したとはいえ今だ戦火の消えないイラク・サマワの地へ初めて派遣された陸上自衛隊の先陣を切って、第一次復興支援業務隊の隊長を務めたあの「ひげの隊長」こと佐藤一佐が、現在この福知山駐屯地の司令を務めておられるのです。今でこそ下火になったイラク派遣部隊の報道ですが、当時はメディアの過熱ぶりと相まって佐藤一佐がブラウン管などに登場する機会も非常に多く、一躍時の人となった感があります。その佐藤隊長を見に行くぞ!ということで高松道から神戸淡路鳴門道、山陽道、中国道、舞鶴道を経て一路福知山駐屯地へ向かう私。


福知山駐屯地正門。
気合いが入り過ぎていたのか、予定よりだいぶん早く着いてしまいました。( ̄▽ ̄;
正門前でしばらく待ったあと、08:40頃の開門と同時に駐屯地内へ進入。装備品展示会場などもまだ全く準備ができていない様子だったので、厚生センターでの買物と、その2階で催されていた「イラク展」を見学しました。「イラク展」では第1次から現在までのイラク人道復興支援活動の様子が、映像や展示品でわかりやすく紹介されていました。中には佐藤隊長が現地で贈られた民族衣裳などもあり、大変興味深く拝見しました。


正門脇にある、旧陸軍歩兵第二十聯隊之跡。


厚生センター横に展示してあった軽装甲機動車と、それを持ち上げるエアジャッキ。ただのゴム袋と侮るなかれ、装甲車をも持ち上げる耐久性を持っています!


厚生センター前の記念撮影会場。イラク派遣バージョンの軽装甲機動車と、
その前に立つマネキンの顔は・・・


このように佐藤隊長です!いやー、この人ひとりで一体どれほどの広報活動に役立っている事やら。


厚生センター入口のカエル像「無事カエル」。イラク人道復興支援活動に派遣された皆さんの無事の帰国をお祈りしています。
10:00から訓練場において記念式典が開催されるという事で、そちらへ移動。会場には素晴らしく立派な観覧スタンドが設けられていましたが、例によってそちらは招待者用ということで、私は一般用の席へ。ここの会場構成だとどこへ行っても逆光になってしまうので、できるだけ光線状態の良いところを探し、結局見学席の最も右端に近いところへ陣取りました。しかしここからだと観閲台も遠いし、放送の声もよく聞こえない・・・ま、仕方ないか。10:00になり記念式典開始。佐藤隊長は他の駐屯地の司令と違い、迷彩の戦闘服に防弾チョッキ、鉄帽といういでたちで登場しました。やっぱりイラク報道で定着してしまったイメージがあるからでしょうか、それにしてもこの格好が実に似合っててかっこいいですなー。


整列する第7普通科連隊の隊員。


国旗登壇。


佐藤連隊長による巡閲。


第7普通科連隊長兼ねて福知山駐屯地司令、佐藤正久一等陸佐。トレードマークの「ひげ」も健在でした!普通科の連隊長ではありますが、この人自身は化学科の出身です。


部隊に答礼する佐藤隊長。この後の訓辞もアンチョコを見る事なく、スラスラとソラで喋っておられました。さすが。


紅葉に映える部隊。日本の軍隊は桜も良いですが紅葉も似合いますね。


イラクからの来賓による祝辞。湾岸戦争やイラク戦争の頃はイラク国旗といえば敵国の象徴でしたが、いまや立派な友好国の証ですね。
式典に続く観閲行進もちょっと変わっていて、普通科連隊も通常の徒歩行進に加え、CQB装備の隊員が前後左右を警戒しながらの行進、レンジャー隊員はタクティカルベスト(非官給品?)を着用し、ロープワークでレンジャーの徽章を作るという凝りよう。岡山県人さんによればこの辺は前日の市内パレードでも行なったようですね。車輌行進では軽装甲機動車や高機動車が「イラク人道復興支援活動」「国連平和維持活動PKO」「第7普通科連隊 災害派遣隊」等と書かれた垂れ幕をつけ、第3師団隷下部隊の車輌やヘリコプターも行進に参加していました。観閲行進の後は習志野第1空挺団によるパラシュート降下が行なわれました。


退場する部隊。


観閲行進の先頭は第3音楽隊。自衛隊公式行進曲「大空」を演奏しながら行進。


続いて、第7普通科連隊が警備担当している京都の各市町村旗が行進。

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