陸上自衛隊 2004年 富士総合火力演習


総火演に行ってきました!


先月末の8月28日(土)、御殿場市等にまたがる東富士演習場畑岡地区において、富士総合火力演習が挙行されましたので遠征してまいりました。この演習は陸上自衛隊最大のイベントとしても知られていますが、本来は広報と言うよりは隊員の訓練のための行事であり、何日かに渡って行なわれる訓練の一部を一般公開しているようです。なんといっても国内では数少ない実弾射撃を見られるイベントとして大変な人気を博しており、事前に行なわれる入場券の公募は毎年十数倍という競争率。私も毎年応募していたのですが当選した試しがなく、今年も送ったハガキの大半が「落選」して返ってきたので半ば諦めていたところ、後になって「当選」ハガキが数枚返送されてきました。いやもう、嬉しさのあまりハガキを掲げて部屋の中で小躍りして喜んだのは言うまでもありません。(^^;
さて、当選はしたものの、私にとって総火演ははじめてのイベント。色々とわからないことも多かったのですが、当サイトの掲示板でも経験者の方々から様々なアドバイスをいただき、何とか当日の計画を立てることができました。


これが2004年富士総合火力演習の当選ハガキ!
こいつが当たるのを何年夢見てきた事か・・・!
御殿場市へは前夜のうちに移動し、その夜はビジネスホテルで一泊、とりあえず早めの行動が吉、ということで翌朝は05:00に御殿場駅前のバス乗り場へ到着。そこで以前横須賀と富士でご一緒したライデンリーダーさんと偶然にも再会し、一緒に行動することにいたしました。知っている人が一緒だと何かと心強いですね。
富士急行さんのシャトルバスは例年より早く05:30には動き始め、私達もその第1便に乗り込んで出発し、06:00には会場入りいたしました。
今日は予報では雨ということで大変心配していたのですが、空を見上げると雲は低いもののところどころ晴れ間も見える状態です。ただ前夜は結構降ったようで、スタンド前のシート席で水を掃き出す作業をしている隊員さんの姿が印象的でした。気温の方は標高が高いこともあってかかなり低く、Tシャツ姿の私はガクガクブルブルふるえるほど。周りを見ると皆さん結構厚着をしているようですね。これは来年以降の教訓とする必要有りです。


シート席の水を掃き出す隊員さん達。ご苦労様です。


雨の予報を覆し、朝のうちはこのように晴れ間も見えていました。


早朝、会場上空を飛行するOH-6D。
さて、時間が経つにつれ会場内にも人が増えてきました。今回、総火演で印象的だったのは警戒の隊員による観客の誘導整理でした。スタンド席も少し隙間があると「詰めて座ってください」的なことを拡声器で促し、スタンドの通路に座り込んでいるふとどき者を見つけると「降りてください」とかなり厳しく警告したり。実に頼もしく、他のイベントでもこれくらいやればいいのに、と感じたことでございます。(最後の方はなし崩しになってましたが)
会場前の広場では本番前の試射を行なうために、すでに90式戦車、74式戦車が展開しており、待ってるうちに射撃を開始。90式戦車に装備された120mm砲の音と衝撃に驚かされました。その後特科、普通科、偵察と試射を行ないましたが、本番を前にこれだけ見せられると、もうお腹いっぱい状態ですよ。(^^;


試射に備える戦車教導隊/第2中隊の90式戦車。


ズラリと並ぶ90式戦車。


ブッシュの向こうで待機する戦車教導隊/第1中隊の74式戦車。


順番に試射を行なう90式戦車。120mm砲の衝撃は凄まじいものでした。


試射を終え後退する90式戦車。


交代で入場してくる特科の車輌。203mm自走榴弾砲。


88式地対艦誘導弾。


99式自走155mm榴弾砲。


試射を行なう155mm榴弾砲FH-70。ただし特科の火砲は射程が長いため、観覧席の前では空砲を発射、実際の射撃は後方の特科陣地から行なわれているそうです。

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