Japan Self-Defense Forces Air Review 2005
航空観閲式


航空観閲式本番に行ってきました!


10月30日(日)、茨城県に所在する航空自衛隊百里基地において、航空観閲式が挙行されましたので遠征してまいりました。当初この日は陸自姫路駐屯地祭へ行く予定だったのですが、10日ほど前に当サイトの掲示板にも度々書き込みをいただいているKさんより、「航空観閲式の入場券があるので一緒にどうですか」とのまことにありがたいお誘いメールをいただき、急遽百里基地まで遠征する事にしたのでございます。航空観閲式は私が普段訪れているような航空祭や駐屯地祭のようなイベントとは違い、内閣総理大臣臨席のもとで自衛隊がその威容を披露する、自衛隊記念日に挙行される行事であります。毎年陸・海・空の3幕持ち回りで開催され、今年は航空自衛隊による観閲式が挙行されたのでありました。ちなみに来年は海上自衛隊の担当で観艦式が行なわれる予定です。このような格式ある行事ですから、当然私のような一般のいちマニアがホイホイと参加できるわけはなく、公募も無しの純粋に招待者のみが見学できる、ある意味総合火力演習よりもチケット入手が難しいイベントでございます。それに参加できるとは、Kさんのご好意には感謝してもしきれないほどでございまして、この時ほどホームページをやっててよかった、と思った事はなかったほどでございます。
さて、百里基地といえば私達の世代では知らない人はいないのではないかというあの名作「ファントム無頼(史村翔・新谷かおる)」の舞台となった基地です。カンクリコンビと680号機の活躍にワクワクしながらも、当時はまだ自衛隊マニアでもなかった私は、百里基地というのがどこにあるかも知らなかったものですが、今回こうして訪れることができて何やら感慨深いものを感じました。目を閉じればスクランブル発進の「まわせーっ!」というシーンが蘇ってくるようです。(^^;
これまで遠征した基地・駐屯地で最も東の端といえば陸自の朝霞駐屯地(埼玉県・広報センター)でしたが、今回はさらに遠く茨城県という私にとってはまさに未知の土地。思えば遠くへ来たもんです。
前日の19:30に高松を出発して、新幹線や夜行の「ムーンライトながら」を乗り継いで、常磐線の石岡駅へ到着したのが翌07:15。そこから自衛隊の用意したシャトルバスに乗り、約20分ほどで百里基地へ到着。そこで手荷物検査を受けたのですが、さすがに総理が来場するとあってか検査は実に厳重なもので、私もバッグの中身を全て説明し、さらに金属探知機にも3回もひっかかってしまいました。(自宅の鍵、腕時計、ベルトのバックルに反応したようです)ようやく私が怪しい人間ではないと入場許可が出て( ̄▽ ̄、いよいよ会場へ進入。エプロン地区に設けられたスタンド席は、総火演と同じような感じで黄・赤・緑・青と色分けがされており、招待者のレベルに応じてそれぞれの色の席へ座るようになっていました。私は青色券でしたので、Eスタンドへ。同じくKさんのお誘いで来場されていたHさんがスタンド最上段を確保してくださっていたのでそこに落ちつき、しばらくしてKさんとも合流しました。目の前には自衛隊の保有する各種航空機と地上装備が整然と並べられており、実に壮観です。
お天気の方は、雨こそ降っていないもののかなりどんよりと曇っており、気温も少々低めです。前週の小月・八尾の教訓もあるので多少厚着をしておいて正解だったようです。


第1駐車場近くの手荷物検査所。実に10レーン設けられていました。危険物はもちろんですが、水筒や瓶・缶・ペットボトルの持ち込みも禁止されていました。
10時から音楽隊による演奏が始まる予定でしたので、それまでの空き時間を使って格納庫内の装備品展示を見学。ありがたくもHさんが荷物番をしてくださるという事で、Kさんとふたりで格納庫へ向かいました。中では各種の標的類と、F-4EJ改、F-2、F-15J、そしてそれぞれの搭載武器類や航空機エンジンなどが展示されていました。特にASM-2空対艦誘導弾は何年か前に小松で見て以来ご無沙汰だったので、これを見れたのは収穫でした。また、お偉いさんを乗せてきたのか海上自衛隊の新型哨戒ヘリSH-60Kが飛来。残念ながら同機はすぐに帰ってしまいましたが、初めて見る機体に感激でした。


スタンド席からの眺め。入間ヘリコプター空輸隊の CH-47JA。


はるばる防府北基地からの参加、第12飛行教育団のT-7。
そのむこうには那覇・第302飛行隊のF-4EJ改の姿が。


E-2C、F-1、RF-4E、F-2・・・。航空自衛隊の保有する様々な航空機が集合しています。


退役間近なT-1、T-2の姿も。


総隊司令部飛行隊のU-4。そのうしろにはブルーンパルスの姿が。


格納庫内の装備品展示、機関砲標的装置。F-15J/DJまたはF-4EJ型航空機に装着し、機関砲射撃訓練用の標的装置を懸架、尾張、曳航および回収する装置。


ミサイル標的曳航装置、47U-3。F-4EJ型航空機に装着し、ミサイル射撃訓練用の各種標的装置を懸架、尾張、曳航および回収する装置。


IR-1。47U-3で曳航し、赤外線誘導ミサイルの射撃訓練用に使用する標的。


新型水上標的JAQ-1。海面に投下、設置し、射爆撃訓練に使用する非回収型水上標的。


爆装状態で展示されていた第301飛行隊(新田原)のF-4EJ改。ひとつのパイロンに500ポンド普通爆弾3発、AIM-9Lサイドワインダーを2発搭載。センター寄りのパイロンにはAN/ALQ-131ジャミング・ポッドが見えます。


パイロンにASM-2空対艦誘導弾4発、翼端にAAM-3空対空誘導弾を搭載したF-2支援戦闘機。機体の前には搭載可能な各種武器が並べられています。


AIM-7Mスパロー4発、AAM-3空対空誘導弾4発を搭載した第305飛行隊(百里)のF-15J。機体の前にクラスター爆弾やGCS-1誘導爆弾が置いてありますが、この辺も搭載可能なんでしょうか・・・?


ASM-2/93式空対艦誘導弾。久々に見ました。


GCS-1誘導爆弾。


CBU-87/Bクラスター爆弾。

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