答礼する観閲官、第14旅団長・鈴木義長陸将補。最近は観閲官も第1種礼装(乙)ではなく、迷彩服を着用するパターンが多いようです。


国旗入場。このあと国旗が登壇し、音楽隊による君が代吹奏のもと、国旗に対し敬礼が行なわれました。


巡閲。観閲部隊が鈴木陸将補の巡閲を受けました。


観閲官式辞。「自衛隊を効果的効率的に運用するための各種の法律と、および総合運用体制の整備がされ、現在の自衛隊は不測事態発生時にはまさに待った無しで迅速に運用される環境にあります。この環境の中にあって、善通寺駐屯地および第14旅団は自衛隊・自衛官らしく、規律を厳正に保持しつつ各種の教育訓練を着実に積み上げて、武力集団としての実力、これを涵養すると共に、平時有事を問わず不測事態発生時においてはこれに迅速に対応するため物心両面の即応体制を維持していく所存であります。そしてさらに名実共に実力が備わり、地域の皆様方に心から信頼される頼もしく恰好良い駐屯地、および旅団として成長しますよう、隊員一丸となって今後とも精進努力を重ねていく所存であります。」と述べられました。


続いて元防衛庁長官、大野功統 衆議院議員による祝辞。「外交と防衛は車の両輪ではなくて、むしろ一枚のコインの裏と表であります。外交と防衛が一致してこの日本という国を護っていかなきゃいけない、国際平和を護っていかなきゃいけない。これが今日の姿であります。従いまして諸君は国の防衛、ならびに国際的なこのような平和維持活動、これも本来任務として科せられているところでございます。自衛隊の任務、諸君の任務はこれからもますます国民の信頼感のもとで大きく大きくなっていくわけでございます。国内で災害が発生した時もそうであります。このように諸君の任務は我々国民にとりましては安心の源であります。安心感のよりどころであります。どうかそういう思いで今後とも任務に励んでくださいますよう、心からお祈り申しあげます。」と述べられました。


続いて文部科学副大臣、山内俊夫 参議院議員による祝辞。「いま私は自由民主党の国境離島対策プロジェクトチームを立ち上げました。国境離島というのは例えば九州対馬であります。南の方では沖縄の与那国諸島、色んなところに国を境にした島々があります。何かがありますと一番悲惨な目に遭うのがそういった国を境にしたところであります。今そういった国々島々を護るために、新しい新法を制定しようじゃないか、こういう考えのもとに防人新法構想があがっております。最終的にはやはり、国民の財産、命、そして国を護るということが我々政治家にも科せられた大きな使命であることは十分理解をいたしております。そういった意味でこの14旅団の皆さんの今後の活躍を期待いたします。」と述べられました。


最後に真鍋武紀香川県知事の祝辞。「今年に入って政府の地震調査委員会で南海地震の発生確率が引き上げられました。また先日は北朝鮮から飛翔体が発射されるなど、県民が不安を抱く要因がふえておりまして、安全安心への願いはますます高まってきております。こうした中、陸上自衛隊第14旅団がここ善通寺に駐屯して日夜厳しい訓練に励み、国の平和と安全を護る活動に務めておられる事は香川県民にとりまして大変心強い限りであります。加えて香川県との間に災害派遣協定を締結していただきました事は、私どもにとりましてありがたい事でございます。どうか皆様方には四国の郷土部隊として国の平和と安全を護ると共に、安全で安心な郷土作りに一層のご支援ご協力をいただきますようお願い申しあげます。」と述べられました。


『観閲行進準備』「観閲行進の体勢をとれ!」観閲部隊指揮官の号令で、部隊の退場が始まりました。


退場する観閲部隊。


観閲行進に先立って、第14旅団が警備担当する四国4県の県旗が徳島・香川・愛媛・高知の順で行進。


観閲行進の先頭は、隊長・宍戸隆一等陸尉率いる第14音楽隊が「第14旅団歌」を吹奏しながら徒歩行進。


続いて行進曲「陸軍分裂行進曲(扶桑歌)」吹奏のもと、観閲部隊指揮官・松井一等陸佐と旅団幕僚の登場する1/2tトラックが行進。


第15普通科連隊長・井手 正一等陸佐と連隊幕僚の搭乗する1/2tトラックおよび軽装甲機動車。第15普通科連隊は旅団の主力部隊であり、善通寺駐屯地にもっとも古くから所在する部隊で、今年で創隊55周年を迎えます。


中隊長・西田一等陸尉率いる第15普通科連隊/本部管理中隊の徒歩行進。


中隊長・佐々木一等陸尉率いる第15普通科連隊/第1中隊の徒歩行進。


中隊長・土方三等陸佐率いる第15普通科連隊/第2中隊の徒歩行進。


中隊長・津國一等陸尉率いる第15普通科連隊/第3中隊の徒歩行進。


続いて第50普通科連隊長・黒田弘人一等陸佐と連隊幕僚の搭乗する1/2tトラックおよび軽装甲機動車が行進。第50普通科連隊も旅団の主力部隊であり、全国の普通科連隊の中では最も新しい部隊で、来年3月には高知駐屯地へ移駐します。


中隊長・中西 暢二一等陸尉率いる第50普通科連隊/本部管理中隊の徒歩行進。


中隊長・橋本 克史三等陸佐率いる第50普通科連隊/第1中隊の徒歩行進。


中隊長・三崎量之一等陸尉率いる第50普通科連隊/第2中隊の徒歩行進。


中隊長・宇郷 武昌三等陸佐率いる第50普通科連隊/第3中隊の徒歩行進。


佐々木三等陸尉率いる第50普通科連隊/新隊員教育隊が徒歩行進。2月に入隊した新隊員課程、前期教育中の隊員30名が参加。


大隊長・松本 幸徳二等陸佐率いる第110教育大隊の行進。同大隊は大津の中部方面混成団に所属する部隊であり、主として中四国地区から入隊した新隊員および予備自衛官補の教育を担当しています。本日は4月に入隊した新隊員、262名も含まれています。


中隊長・山本一等陸尉率いる第110教育大隊/第317共通教育中隊の徒歩行進。


中隊長・原二等陸尉率いる第110教育大隊/第333共通教育中隊の徒歩行進。


教育大隊の新隊員は白いスカーフに旧式の66式鉄帽を被り、64式小銃を担っています。


行進曲が「祝典ギャロップ」に変わり、車輌行進がはじまりました。まずは第14偵察隊。隊長・宇田 弘志二等陸佐の搭乗する82式指揮通信車と、1/2tトラック。


第14偵察隊のオート。カワサキKLX250×2、ホンダXLR250R×2の計4輛が行進。


第14偵察隊の軽装甲機動車2輛が行進。車上には5.56mm機関銃MINIMIを搭載しています。


第14偵察隊の87式偵察警戒車2輛が行進。


第14偵察隊の85式 地上レーダー装置JTPS-P11と、シェルタを搭載した1
1/2tトラック。


続いて第14特科隊長兼ねて松山駐屯地司令、大上 明彦一等陸佐と隊幕僚の搭乗する1/2tトラック。


第14特科隊/本部管理中隊長、佐藤 浩二一等陸尉の搭乗する1/2tトラック。

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