74式戦車がセミトレーラに登りきってエンジンを停止。

戦車をチェーンブロックで固定して、積載完了しました。

戦車の積載作業に併行して、被弾した3 1/2tトラックの回収も行なわれました。「回収班、こちら小隊長。大型1輛被弾、自走不能、回収頼む!」「回収班了解、これより回収前進をする」回収班の重レッカ2輛、特大型セミトレーラが前進してきました。

3 1/2tトラック回収のため、所定の位置につく回収班。

重レッカ2輛が3 1/2tトラックの左横に移動。

アウトリガーを立て、ブームを伸長。

3 1/2tトラックのバンパーに吊り上げ用のワイヤを取り付け。

重レッカのフックにワイヤを掛けて吊り上げ開始。

3 1/2tトラックを軽々と吊り上げました。バランスを保ちながら吊り上げるには、2輛の重レッカの絶妙なコンビネーションが必要です。

吊り上げた3 1/2tトラックの下にセミトレーラが滑り込みます。

そのままゆっくりと3 1/2tトラックを降ろし、セミトレーラに積載。

吊り上げ用のワイヤを外し、チェーンブロックで固定して積載完了。

「小隊は、これより直ちに前進を開始する。乗車!」「乗車!」「前へ!」

任務を完了し、部隊が撤収していきました。以上で第107全般支援大隊/整備中隊と中部方面輸送隊による訓練展示第2ステージは終了。

続いて第3ステージ、災害派遣活動の訓練展示。災害により被害を受けた故障車輌、および倒壊家屋からの人命救助活動について、普段の訓練の一端が京都市南消防署南部救助隊の協力を得て展示されました。「状況開始、京都府南西部、震度6強 地震発生。情報収集班出動、被災状況を確認せよ」自衛隊の情報収集班の車輌がサイレンを鳴らしながら進入してきました。

情報収集班は倒木と落石によって故障した車輌を発見。車内の様子を確認します。「おーい、大丈夫か!」

情報収集班はすぐに本部に状況を報告。本部は南消防署に連絡を入れました。

報告を終え、再び状況確認を再開。

ほどなく火災をおこしている倒壊家屋を発見。直ちに状況の確認をします。

「中に誰か居るか!?おーい!中に居るんだな!?よし、今助けを呼ぶぞ、待ってろ!」大声で家屋内の被災者に声掛けをしたあと、本部に連絡。「本部、こちら情報収集班。西京区、座標442、553において倒壊家屋を発見。中に男性が1名閉じ込められている模様。なお、火災が発生中である。以上!」「本部了解、全般支援大隊、人命救助隊出動!」

自衛隊から連絡を受けた京都市南消防署の救助隊が、故障車輌のもとに到着。

救助隊員が故障車の状況を視認。

続いて後部のドアを開けて内部の様子を確認。

負傷者を救助するため、運転席側のドアをスプレッダでこじ開けていきます。

倒壊家屋のもとに自衛隊の消防隊・人命救助隊が到着。

放水して火災を鎮火。

人命救助部隊が倒壊家屋に駆けつけ、「大丈夫ですかー!?」と屋内の被災者に声をかけた後、班長が救助隊の隊員に指示を出します。「ただいまから、人命救助を実施する!窓破壊、進入!」「了解!」「ドア破壊、進入!」「了解!」「担架、準備!」「了解!」「救助、かかれ!」

まずは家屋内部を確保するため、隊員がハンマーで窓を破壊して進入。

次に、倒壊家屋の入口をエンジンカッターで切断し、負傷者の救出を行ないます。

「担架前へ!搬送準備、上げる用意、上ーげ!」担架が準備され、負傷者を運び出しました。

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