天気は上々、青い空にモクモクとしたボリュームのある雲、という実に夏らしい空模様でした。


「ひえい」のマストには呉地方総監座乗を示す三つ桜の海将旗が翻っています。


後部飛行甲板にお見えになったこの方が、呉地方総監・杉本海将です。左胸の防衛記念章がすごいですね。金ベタの肩章も眩しいです。


10:30頃、飛行甲板格納庫前では艦番号と同じ「142」番目に乗艦した少年に「ひえい」の副長から記念品が贈呈されました。このあと艦橋へ登って艦長席に座っての記念撮影もあったそうです。少年にとっては、きっと夏休み最初の素晴らしい思い出になったことでしょう。


10:45頃、アトラクションとして航海科乗員によるラッパ吹奏が披露されました。起床ラッパや出港ラッパ、「君が代」などが吹奏されました。


同じく航海科員による手旗信号の紹介。通信機器の発達した現代でも、こうした古典的な通信方法がしっかり受け継がれています。


ラッパを吹きながらの行進。


竹とロープを使った結索の紹介。「世界のナベアツ」のネタなどを織りまぜながらの楽しい紹介でした。


12:00頃、いよいよ展示訓練の実施海面が近づいてきました。先導艦の「せとゆき」がスピードを落とし、我が「ひえい」がその後方に移動します。

「ひえい」の後衛を勤める「くろべ」も近づいてきました。


12:20からいよいよ展示訓練開始。まずは海上自衛隊の航空機による展示飛行が行われ、第24航空隊のSH-60J哨戒ヘリコプターを先頭に、T-5練習機、TC-90練習機、US-1A救難飛行艇が左舷側を航過していきました。そして、呉地方展示訓練ではおそらく初めての参加ではないでしょうか、航空自衛隊/第301飛行隊のF-4EJ改要撃戦闘機2機が超低空で高速パス。前日参加していた人から「高度低いですよ」と聞いてはいたものの、まさかあんなに低空でカッ飛んでくるとは驚きでした。航空祭で見る戦闘機も良いですが、海の上を飛ぶ戦闘機も良いもんですねぇ。


展示訓練は海上自衛隊航空機の航過飛行から始まりました。先頭は今年3月に呉地方隊/小松島航空隊から編成替えされた第22航空群/第24航空隊(小松島)のSH-60J哨戒ヘリコプター。#8286。

続いて小月教育航空群/第201教育航空隊(小月)のT-5練習機、3機編隊。


編隊の中央を努めたT-5、#6334。


続いて徳島教育航空群/第202教育飛行隊(徳島)のTC-90練習機、2機編隊。


編隊左翼のTC-90練習機、#6852。


続いて第31航空群/第71航空隊(岩国)のUS-1A救難飛行艇が単機で航過。


この#9089号機は、調達されたUS-1Aのうち2番目に新しい機体です。

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