観閲官式辞。姫路駐屯地の歴史、現在の国際情勢や自衛隊の役割について述べられ、「我々姫路駐屯地の隊員一同は、どのような任務を付与されようとも、身命を賭してこれを完遂するため、常日頃から即応体勢を維持しつつ、訓練に邁進するとともに、これまで以上に地域の皆様から信頼され、愛される駐屯地を目指し、努力する所存であります」と訓示されました。


続いて来賓祝辞。まずは内閣府大臣政務官、自民党の戸井田とおる衆議院議員。「いま新聞紙上を賑わしております組織のトップの人たちが、どんな思いでいるんだろうか、またそれを見る隊員の皆様がどんなお気持ちでおられるのか、それを思うと自らもしっかりと反省をし、そして隊員の皆様方が安心して心置きなく訓練に集中し、そして日本国民の生命と財産を護る崇高な任務に心置きなく邁進していただけるよう、そういう環境を作っていくのが、まさに指導的立場にある人達の一番大きな責任だと思うわけであります。」と述べられました。


続いて公明党衆議院議員・赤松正雄氏の祝辞。テロ対策特別委員会における補給支援法の理事である同氏は、現在の国会における議論をかいつまんでお話されました。「自衛隊の皆さんが海外に行かれるにあたっての武器の使用という観点で、前線で取り組まれる皆さんにいろいろな問題、不都合をきたすという事があってはならない、という観点から、議論はしっかりなされなければならない。いずれにしても一番最前線で任務に就かれる自衛隊の皆さんにとって、不都合があったりあるいは苦しめるような事があってはならないように、しっかりと国会における議論を進めてまいりたいと思っております。」と述べられました。


最後に民主党衆議院議員・松本たけあき氏の祝辞。防衛省の、また政治の信頼回復について、ひとりひとりから、また地域からの信頼回復が肝要であるとのお話をされました。「ぜひ、姫路駐屯地におかれても、氏原司令のもとまさに今日ここから拝見をする事ができる、ひたむきな訓練をさらに積み重ねていただくとともに、地域の皆さんとの交流を深めていただいて、“国民の自衛隊”としての大きな信頼を勝ち得られるよう、心からお祈りを申し上げるとともに、私たちもその一端を担わせていただきたいと思います。」と述べられました。


先生方の祝辞を傾聴する観閲部隊。このあと来賓紹介、祝電披露が行われました。


観閲行進。先頭は第3音楽隊が行進曲「大空」を演奏しながら徒歩行進。


行進曲は「祝典ギャロップ」に替わり、観閲部隊指揮官・第3特科隊副隊長、安光光儀二等陸佐と幕僚が73式小型トラックに搭乗して行進。


続いて第3特科隊部隊指揮官・第3課長、猿渡三等陸佐の搭乗する82式指揮通信車。


第3特科隊の隊幕僚の搭乗する73式小型トラック。


続いて第3特科隊/本部管理中隊の行進。指揮官は中隊長・石橋一等陸尉。本部管理中隊は特科隊と行動を共にする部隊で、車輌等を装備しています。


第3特科隊/本部管理中隊の94式除染装置。73式中型トラックに車載。


第3特科隊/本部管理中隊の73式大型トラック。シェルタを車載し、野外炊具1号を牽引しています。


続いて第3特科隊/情報中隊の行進。情報中隊は各種レーダーを装備し、敵状の偵察、および射撃の観測などを実施する隊唯一の情報部隊です。


第3特科隊/情報中隊の偵察用オート。カワサキKLX250(左)とホンダXLR250R(右)。

第3特科隊/情報中隊の76式 対砲レーダ装置 JMPQ-P7。


第3特科隊/情報中隊の80式 気象測定装置 JMMQ-M2。


続いて第3特科隊/第1中隊の行進。指揮官は中隊長、本山三等陸佐。155mm榴弾砲FH-70を5門を装備する火力戦闘部隊で、災害派遣では但馬地区を担任区域としています。


第1中隊の155mm榴弾砲FH-70と牽引車。この火砲は、ここ姫路駐屯地から射撃すると、加古川を軽く越える事ができます。


続いて第3特科隊/第2中隊の行進。指揮官は中隊長、浜岡一等陸尉。155mm榴弾砲FH-70を5門を装備する火力戦闘部隊で、災害派遣では西播磨地区を担任区域としています。


第2中隊の155mm榴弾砲FH-70と牽引車。

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