艦橋に設置されている国際VHF通信機。一般商船や海上保安庁等と通信するための装置です。周波数の表示されているところはぼかしてあります。


艦橋左端にある掃海隊群司令席。司令座乗の時はこのように黄色のカバーがかけられます。


第1昇降機とハンドラー。艦内での位置がよくわかりませんでしたが、奥にシャッターが見えるので艦中央の受給用デッキの所ですかね。


工作室。なにやらその手のマニアが見たら大喜びしそうな工作道具が並んでいました。ネジ切りや溶接作業までできるそうです。


先任海曹室の入口脇に貼られている入退室要領。なにやら若い隊員が入室前に超緊張しながらこれを見て、頭の中でシミュレーションしている様子が想像できて微笑ましくなります。(^^


16:00、一般公開も終了。「ぶんご」は出港の準備にかかります。


「ぶんご」を降りてもう一度「かみしま」を見学したあと、16:00に一般公開も終了し、「ぶんご」は高松港を出港。入れ替わりに高松港F地区に停泊していた掃海艇「ひこしま」「まえじま」「あいしま」「みやじま」の4隻が2万トンバースへ入港してきました。「ひこしま」は「はつしま」型の21番艇、「まえじま」は「うわじま」型の4番艇、「あいしま」「みやじま」は「すがしま」型の8番艇と10番艇であり、これに掃海管制艇「かみしま」「おぎしま」を加え、海上自衛隊が現在保有する全タイプの掃海艇が揃うというなんだかマニア的に夢のような状態に。護衛艦ほどの厳つさはありませんが、掃海艇6隻が集う様子は実に迫力のあるものでした。


備え付けのクレーンでテキパキと片付けをしていきます。


16:40頃、掃海母艦「ぶんご」が静かに岸壁を離れていきます。


タグボートに押され、次第に沖へ。


グルリと回頭。民間人が追い払われる事もなく、これほど近くで自衛艦の出港を眺める事ができるとは、高松港は実に素晴らしい港ですなぁ。


高松港を出港していく「ぶんご」。帽振れでお見送りしました。


出港した「ぶんご」と入れ代わりに、F地区に停泊していた掃海艇4隻が入港してきました。ひっきりなしに往来する民間船舶を避けながらでしたので、ちょっと時間がかかっていたようです。


入港する掃海艇「まえじま」。「うわじま」型の4番艇です。「はつしま」型とあまり見分けがつきませんが、マストの形などが異なっています。


入港する掃海艇「ひこしま」。数少なくなった「はつしま」型の21番艇。


入港する掃海艇「あいしま」。現在最新型である「すがしま」型の8番艇です。「はつしま」「うわじま」型に比べてややすっきりしたデザインになっていますね。


本日高松港に入港した掃海艇の中では最も新しい、「みやじま」。「すがしま」型の10番艇です。竣工式だったか何かで、同じ名前という事でかの「不肖宮嶋」氏も乗船したとか。


入港を終えた掃海艇。現在海上自衛隊が保有する掃海艇「はつしま」型、「うわじま」型、「すがしま」型の全種類の掃海艇および掃海管制艇が一堂に会するという、マニアにとっては夢のようなシーンが実現されました。


小型の掃海艇とはいえ、6隻も集合するとなかなか壮観であります。


帰りのフェリーの中からの眺め。傾いた陽光に映し出される掃海艇のシルエット。
このあと日が暮れてから、6隻による電灯艦飾も行われるとの事だったのですが、翌日に善通寺駐屯地記念行事を控えていた事もあり、電灯艦飾は諦めて退散する事にいたしました。高松港発のフェリーから、暮れかけた夕陽にシルエット状に浮かぶ掃海艇の姿を眺めつつ岡山への帰途につきました。今回は一般公開のみの参加でしたが、お天気にも恵まれ実に良いイベントでした。
〈了〉

←戻る 基地祭レポートTOPへ→

おまけ写真
掃海管制艇「かみしま」艦内のあちこちに貼ってあった自衛官の「宣誓」と勤務方針である「やせ我慢」の文面。彼等の影ながらの努力の一端をここに垣間見ました!。(クリックすると大きな画像が開きます)