陸上自衛隊 日本原駐屯地創設41周年記念行事


日本原駐屯地祭に行ってきました!

10月29日(日)。この日、岡山県は勝田郡奈義町に所在する陸上自衛隊日本原駐屯地において、駐屯地創設41周年記念行事が挙行されましたので遠征してまいりました。日本原駐屯地といえば第13特科隊に第13戦車中隊、第13高射特科中隊と、第13旅団隷下の火力部隊が集中する駐屯地でありますが、今年はこれに加えて第14旅団/第14戦車中隊も配置され、ますます戦車+火砲の里といった様相を呈してまいりました。四国を警備担当区域とする第14旅団の戦車部隊が遠く岡山県の駐屯地に配置されている理由は、同旅団の公式HPによれば四国には戦車が十分に訓練できる演習場がないためだそうで、四国から最も近い場所で広大な日本原演習場を抱える日本原駐屯地にその居を構える事になったのだそうです。いずれにせよ岡山県に住む自衛隊ファンとしてはまことに喜ばしい事でありまして、今日の記念行事は外す事のできないイベントとなったのでございます。
さて、06:00過ぎに岡山市を出発し国道53号線を北上。早朝で道も空いていたためか、予定よりかなり早く08:00前には駐屯地へ到着してしまいました。ここへ来るまで日本原高原には濃い霧が立ちこめ、車の運転をするのもヒヤヒヤする程の視程の悪さでしたが、駐車場の開門を待つ車列に並び待っているうちにその霧も次第に晴れ、青空が見え始めました。駐車場へ車を停めて式典会場となるグラウンドへ向かい、例年と同じ見学場所を確保。当サイトを訪れて下さっているお仲間も次々に到着し、しばし談笑しつつ式典開始を待ちました。
やがて観閲部隊が入場し、10:00、第13特科隊長兼ねて日本原駐屯地司令・福山一等陸佐を観閲官に、第13特科隊副隊長・三枝二等陸佐を観閲部隊指揮官として、日本原駐屯地創設41周年記念に伴う観閲式が開始されました。観閲部隊は私達の向かって左から第13特科隊本部管理中隊、第13特科隊第1中隊、同第2中隊、同第3中隊、同第4中隊、第13戦車中隊、第14戦車中隊、第13高射特科中隊、第13後方支援隊第2整備中隊、第14後方支援隊第2整備中隊戦車直接支援小隊です。今回は同じ旅団管内の出雲駐屯地、山口駐屯地でも記念行事が行われているためか、第13音楽隊の参加はありませんでした。


入場する特科隊の隊員達。


整列する戦車隊の隊員。


観閲部隊指揮官入場。第13特科隊副隊長、三枝二等陸佐が73式小型トラックに乗って入場。
観閲式はいつも通り、国旗入場、巡閲、観閲官式辞、来賓祝辞、来賓紹介、祝電披露、感謝状受章者紹介、と粛々と進んでいきました。観閲行進では音楽隊がいないため録音による「祝典ギャロップ」にのって、駐屯地所在部隊の車両が行進。注目の第13・14両戦車中隊による行進は大迫力の一言につきました。また、昨年まで使用されていた60式装甲車に替わり、73式装甲車が配備されていたのも見どころでした。


特科隊幕僚と敬礼を交わす三枝二佐。


観閲部隊指揮官に敬礼!


観閲官臨場。第13特科隊長兼ねて日本原駐屯地司令、福山一等陸佐が業務車に乗って入場。


観閲官に敬礼!


答礼する福山一等陸佐。今回は音楽隊がいないので、栄誉礼冠符の演奏はありませんでした。


国旗入場。


巡閲に向かう福山一等陸佐。


巡閲。


観閲官式辞。「陸上自衛隊は国を守るという基本の他に、災害派遣、国際貢献に即応し、そしてその行動が評価される時代にいる。このような時代であるからこそ、我々は国土防衛という基本任務を原点としつつ、多様な事態に対処できる精強部隊の練成のため、厳しい訓練を積み重ねなくてはならない」と隊員に訓示されました。


衆議院議員、阿部俊子氏による祝辞。防衛庁の省昇格に触れ、「日本の安全保障を考える時、第一線でお働きいただくのは皆様でございまして、国会議員としての役割はその皆様の具体的な防衛・自衛権、そのことを立案制作していくというのは私どもが命がけでやらないといけない使命であると考えております」と述べられました。


石井岡山県知事の代理で祝辞を代読された副知事・島津義昭氏。「現在、本県では新岡山夢づくりプランを作成中でありますが、このプランにおいては防災対策を重点目標として取り組んでまいることとしておりますので、今後とも皆さんのご協力をお願いいたします。」との知事の祝辞を代読されました。


駐屯地の所在する奈義町の町長、中井孝夫氏による祝辞。「今日も大勢のお客さんがお見えになっておりますが、これも自衛隊に対する期待、あるいはまた日本の平和を求める自衛隊、そういうものに期待をかけながら参観をされておると、そのように思います」と述べられました。いやまったくその通りですねぇ。


津山市長代理、副市長・福井啓人氏による祝辞。「私達がこうして、今日の非常に混沌とした世界状況の中で、安心して毎日を送ることができるのも、皆様方の日々の努力によるものだと思います」と隊員に対する感謝を述べられました。

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