LANTIRNシステム


〈左:AN/AAQ-14目標指示ポッド、右:AN/AAQ-13航法ポッド  020505.岩国〉

諸元・性能
-

AN/AAQ-13航法ポッド

AN/AAQ-14目標指示ポッド
全長 198.6cm 250.2cm
全幅 34.8cm 38.1cm
全高 55.4cm -
重量 213kg 249kg
備考 夜間や悪天候下での精密対地攻撃能力を向上させる目的で開発された、機外携行型のセンサーポッドからなるシステム。LANTIRNは“Low Altitude Navigation and Targeting Infrared for Night”の略で、「ランターン」と読む。
ポッドはAN/AAQ-13航法ポッドと、AN/AAQ-14目標指示ポッドの2本1組で構成される。このシステムを使うのはF-15EストライクイーグルとF-16C/DのBlock40/42であり、F-16では上の写真のようにエアインテイク左下のSta.5LにAN/AAQ-13を、右下のSta.5RにAN/AAQ-14を装着する。
AN/AAQ-13航法ポッドはAN/APN-237A地形追随レーダーと前方監視赤外線(FLIR)が内蔵されており、これによって夜間や悪天候時でも高速での低空侵攻飛行が可能になっている。地形追随レーダーは、自機が自動操縦飛行を行なっている場合、事前に設定された地表との間隔を常に保つように機体を制御する。また、自動操縦でない場合には上昇・降下など機動の指示を出すようになっている。通常モードでは地表との間隔を200、300、400、500、1000フィートのいずれかで設定でき、VLCモードでは100フィート(約30m)に設定が可能である。
AN/AAQ-14目標指示ポッドは目標指示レーザー、FLIR、制御コンピュータ、中央電子機器、電源、制御ユニットが内蔵されている。目標指示レーザーはレーザー誘導爆弾の誘導制御に使用されるもので、自機が投下した爆弾だけでなく、他の航空機から投下された誘導兵器に対する目標指示などの支援も可能になっている。FLIRは長距離での目標指示を行なうため、高解像度のセンサーを使用している。


サムネイルをクリックすると大きい写真が見れます。(新規ウインドウで開きます)

AN/AAQ-14目標指示ポッド
〈080505.岩国〉
AN/AAQ-14目標指示ポッド
〈030505.岩国〉