KC-10A エクステンダー 空中給油機


〈AMC/305AMW(航空機動コマンド/第305航空機動航空団)#86-0035(マクガイア空軍基地) 050505.岩国〉

諸元・性能
乗員 4〜11名
全長 55.35m
全幅 50.41m
全高 17.70m
自重 110,962kg
最大離陸重量 267,620kg
エンジン GE CF6-50C2×3
巡航速度 907km/h
航続距離 7,038km
製作 マクダネル・ダグラス(現ボーイング)
備考 1970年代に3発エンジンの旅客機DC-10から派生した空中給油機。当時KC-135のみで賄っていた空中給油の需要が増えたことで開発が始まった。
空中給油方式はKC-135を踏襲したフライングブーム方式だが、米海軍・海兵隊、NATO軍で標準となっているドローグ(漏斗)方式への転換も容易である。フライングブームを扱う「ブーマー」と呼ばれる乗員は、KC-135では腹這いになってブームを操作する必要があり負担が大きかったが、KC-10ではこれを3名並列の座席式に改めている。輸送機としても優れており、上部デッキを全貨物室仕様にすると軍規格の463Lパレットなら27枚が搭載可能と、C-5ギャラクシーと同等の輸送能力を持つ。
1990年代までに60機が生産され、米空軍に引き渡された。


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第2エンジン・垂直尾翼
(050505.岩国)
フライングブーム
(050505.岩国)
フライングブーム先端
(050505.岩国)
ドローグポッド
(050505.岩国)
フライングブーム
オペレーター用小窓(050505.岩国)
サイドカーゴドア
(050505.岩国)
主脚
(050505.岩国)