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〈35FW/14FS“Samurais”(第35戦闘航空団/第14戦闘飛行隊)F-16CJ #92-3886(三沢基地) 040505.岩国〉 |
乗員 | C型:1人、D型:2人 |
全長 | 15.04m |
全幅 | 9.45m |
全高 | 5.09m |
自重 | 8,437kg |
最大離陸重量 | 19,187kg |
エンジン | 1基 名称:F110-GE-129(またはP&W F100-PW-229) 推力:13,154kg |
最大速度 | マッハ2.02 |
戦闘行動半径 | 556km |
兵装 | M61A-1 20mm機関砲×1 |
製作 | ロッキードマーチン(旧ジェネラルダイナミックス) |
備考 | F-16ファイティング・ファルコンは1970年代半ばに開発された軽量戦闘機である。後に全天候戦闘能力、対地攻撃能力が付加されたマルチロール機として世界20ヶ国以上に採用されたベストセラー機となった。実験機や計画機等も含めると多種の派生型が存在するが、大きくは単座のF-16Aおよび復座のF-16B、およびその発展型のF-16C/F-16Dが米軍で運用されている機体である。また、アラブ首長国連邦向けにF-16E/Fが生産されている。 F-16の最も特筆すべき点は操縦系統にフライ・バイ・ワイヤを採用した事である。フライ・バイ・ワイヤは従来のケーブルやロッド等による機械的な操縦制御と異なり、コンピュータを介した電気信号によって動翼等を制御するもので、これにより静安定性緩和などの導入による機動性の向上に寄与した。またサイドスティック型の操縦桿、胴体と主翼を一体成型としたブレンテッド・ウイング・ボディ、パイロットの前方に枠を設けない視界の良いキャノピー、胴体下のエアインテークなど、革新的な技術が多数導入されている。 現在主力となっているF-16CはF-16Aの改良型で、1986年から引き渡しが始まった。MSIP(多段階改良計画)によりコクピット、機体、電子機器を改良するとともにレーダーを探知距離延伸、多目的同時処理能力を加えた改良型のAPG-68に換装、対地攻撃能力を強化した。F-16Cのブロック40/42からはLANTIRNポッドを搭載し夜間攻撃能力が追加され、F-16CG/DG「ナイトファルコン」と呼ばれる。さらにブロック50/52でAMRAAM空対空ミサイル運用が可能になったほか、レーダー制圧任務「ワイルドウィーズル」が可能になり、老朽化したF-4Gファントム退役の後を埋めた。この型はF-16CJ/DJと呼ばれる。 さらに近年、多くの機体はCCIP(共通仕様実行計画)と呼ばれる改修を受け、近年さらに電子機器のアップグレード、新たな武器とセンサーの運用能力を付加された。これらの機体はF-16CM/DMと呼ばれる。 武装はM61A1 20mm機関砲を胴体左側に固定武装として備えるほか、AIM-120AMRAAMやAIM-9サイドワインダー等の空対空ミサイル、さらに空対地ミサイル、空対艦ミサイル、誘導・無誘導の各種爆弾、クラスター爆弾、ロケット弾などマルチロール機として様々な兵装を搭載可能である。 日本では青森県の三沢基地に第35戦闘航空団の第13戦闘飛行隊、第14戦闘飛行隊があり、F-16CM/DM・ブロック52を運用している。テイルコードはワイルドウィーズルを表す「WW」が使用されている。さらに韓国/烏山(オーサン)基地に第51戦闘航空団の第36戦闘飛行隊、群山(クンサン)基地に第8戦闘航空団の第35戦闘飛行隊、第80戦闘飛行隊があり、ブロック40のF-16CM/DMを運用している。 三沢の第35戦闘航空団にはF-16Cによる米大平洋空軍公式のデモフライトチームがあり、日本国内外の航空祭で展示飛行をおこなっている。 |
F-16D | ||||
F-16DG 右前 〈030505.岩国〉 |
F-16DG 左後ろ 〈030505.岩国〉 |
F-16DG 右後ろ 〈030505.岩国〉 |
F-16DG エンジンノズル 〈030505.岩国〉 |
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