AGM-65 マーベリック 空対地ミサイル


〈050505.岩国〉

諸元・性能
全長 2.49m
翼直径 0.72m
胴直径 0.31m
推進装置 固体推進薬ロケットモーター×1
発射重量 AGM-65A/B/D 211kg、AGM-65E 293kg、AGM-65F/G 306kg
速度 超音速
射程 0.9km〜24.2km
弾頭 AGM-65A/B/D 57kg 成形炸薬、AGM-65E/F/G 136kg 爆風貫徹型
製作 レイセオン社
備考 AGM-12ブルバップ空対地ミサイルの後継として、1972年から空軍に配備が開始された空対地ミサイル。戦車や装甲車等の車輌攻撃、航空機格納庫、対空火器、指揮所、レーダーサイト等の施設攻撃に使用される。アメリカ軍が装備する完全誘導方式の「ローンチ&リーブ(発射後に母機が反転できる)」空対地ミサイルの中では最も小型の兵器である。もともとはヒューズ社がアメリカ空軍向けに開発したミサイルで、その後海軍/海兵隊でも採用され、外国への輸出やライセンス生産も行なわれている。
AGM-65は年代を追うに従って改良が加えられ、誘導方式や弾頭の違いでA〜Kまでの型がある。A、B型はEO(電子光学=TV)誘導方式の基本型で、A型は1972年の採用とともに、30発以上がベトナムで実戦発射されている。C、E型はSAL(セミアクティブ・レーザー)誘導方式だが、空軍と海軍はこれを採用せず、海兵隊のみがE型を採用した。D、FはIIR(画像赤外線)シーカーを使用する全天候型で、D型を空軍、F型を海軍が採用した。
湾岸戦争では5000発以上が発射され、85%以上の命中率を記録したとされる。


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