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〈7AF/51FW/25FS“Assam Dragons”(第7空軍/第51戦闘航空団/第25戦闘飛行隊) (烏山基地/韓国)#80-0213 080505.岩国〉 |
乗員 | 1人 |
全長 | 16.26m |
全幅 | 17.53m |
全高 | 4.47m |
自重 | 9,730kg |
最大離陸重量 | 22,680kg |
エンジン | 2基 名称:GE TF34-GE-100 推力4,111kg/基 |
最大速度 | 657km/h |
航続距離 | 1,000km |
兵装 | GAU-8A30mm機関砲×1 |
製作 | フェアチャイルド・リパブリック社 |
備考 | A-10A攻撃機は近接航空支援(CAS)を任務とする航空機で、「ウォートホグ(イボイノシシ)」というニックネームがある。1960年代にワルシャワ条約機構機甲部隊の阻止を第一に考え開発された。 武装は機首に戦車の装甲を貫通、破壊するGAU-8A30mm機関砲を搭載、主翼・胴体下には11箇所の兵装架を設け爆弾から誘導爆弾、空対地ミサイルまで7,250kgの兵装を搭載できる。主翼下の兵装架を確保するため、エンジンは後部胴体側面に装備している。 機体は高速を追求せず、主翼も直線翼を採用した。低高度・低速度で地上目標を攻撃する近接航空支援という任務上、通常の航空機に比べて被弾などの危険に晒される率が高く、そのため機体は非常に頑丈に作られている。防弾面ではワルシャワ条約機構部隊のソ連製23mm対空機関砲の反撃を想定して、パイロットの周囲には23mm砲弾が貫通しないバスタブ型チタニウム製装甲を施したほか、キャノピーの前面は20mm砲弾にも耐えるとされる。操縦系統も二重化された油圧系など生存性の向上をはかり、降着装置はすべて前方引き込み式として、脚下げ機構が被弾しても風圧で車輪が下がるよう配慮されている。また主脚はジェット機としては異例の、収納時に車輪の一部が露出する方式を採っており、胴体着陸時の安全性を追求している。 一時期、米空軍ではF-16に近接航空支援任務を担当させA-10をお払い箱にしようとしたことがあったが、湾岸戦争においてA-10はその実力を如何なく発揮し大戦果を上げた。この事から再び空軍での評価が高まった。近年では、既存のA-10Aのアビオニクス近代化が施され、改修された機体はA-10Cと呼称される。 A-10Aの搭載機器を一部変更して前線航空統制任務(FAC)に就く機体をOA-10Aという名称で呼んでいるが、外観上の違いは一切ない。近年ではFAC任務のあり方も変わり、OA-10Aの名称は使われなくなった。 日本の周辺では、韓国の烏山(オーサン)空軍基地に1個飛行隊が配備され、A-10Cを運用している。 |