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〈護衛艦「いなづま」の前部VLS Mk-41(16セル) 080727.玉島〉 |
備考 | スタンダードSM-2MR、SM-3MRおよびアスロックSUM、シースパローSAMの発射機で、米海軍制式兵器である。海上自衛隊ではこれまでのMk-13発射機や箱型のアスロック、シースパロー発射機に代わり、イージス艦「こんごう」型をはじめとして、護衛艦「むらさめ」型、「たかなみ」型、「あきづき」型、「あさひ」型、「ひゅうが」型、イージス護衛艦「あたご」型、「まや」型に装備している。VLSは甲板に埋め込まれた波状鋼板の箱で、ミサイルの運搬・保管コンテナであると同時に発射筒も兼ねる。キャニスターによって長さの違うミサイルも収納できるので、種類の異なるミサイルの運用も可能になっている。 海自艦艇で使用されているVLSはMk41とMk48であるが、Mk48はMk41と異なり、対空ミサイルに特化された仕様となっていて、キャニスターが曝露された形で搭載される。なお、Mk41、Mk48というのはVLSのシステム全体を指す名称であり、発射機はMk158(Mk41用)、Mk159(Mk41用)、Mk20(Mk48用)という個別の名称がある。 「むらさめ」型は前部甲板に16セルのMk41(アスロック専用)、後部第2煙突直前の上甲板に16セルのMk48(シー・スパロー専用)を分割して装備したが、後継の「たかなみ」型では32セルの MK41を艦橋直前の構造物に集中させている。 イージス護衛艦「こんごう」型では前部甲板に29セルのMk158、後部甲板に61セルのMk159(どちらも3セルはクレーン収納用)を装備、その後継の「あたご」型ではクレーンを廃して前部甲板に64セルのMk158、後部甲板に32セルのMK159を装備している。 |