38口径5インチ単装砲 Mk30


〈護衛艦「はるかぜ」搭載の38口径5インチ単装砲、52番砲・53番砲  1996年頃撮影〉

諸元・性能
初速 792.5m/秒
最大射程 16,200m
弾丸重量 24.5kg
発射速度 18発/分
全重量 約21t
俯仰範囲 -15〜+85度
備考 38口径5インチ単装砲 Mk30は1934年から米海軍が装備を始めた半自動式の対艦/対空両用砲で、駆逐艦の主砲のほか巡洋艦や戦艦、航空母艦の高角砲としても使用された傑作砲である。海上自衛隊では米海軍から貸与された警備艦「あさかぜ」型、「ありあけ」型、国産初の護衛艦「はるかぜ」型にも搭載された。この砲は弾薬包が半個定式となっており、弾薬と薬莢が分離しているため取り扱いが軽便であり、砲員の肉体的疲労を軽くできた。そのため長時間にわたって高い発射速度を維持する事ができたという。


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