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〈護衛艦「いなづま」搭載の3連装魚雷発射管HOS-302・右連管 030517.阪神〉 |
重量 | 約1t |
管直径 | 40.42cm |
発射空気圧 | 140kg/平方cm〜70kg/平方cm |
使用魚雷 | Mk-44。73式魚雷またはMk-46魚雷 |
製作 | 渡辺鉄工 |
備考 | 国産されている人力旋回式対潜用短魚雷発射管で、通常は片舷発射で両舷に1基ずつ装備されており、1962年度以降の護衛艦に装備されている。同じ短魚雷でも遠距離の目標にはアスロックが使用されるのに対し、この三連装短魚雷発射管は近距離の目標を攻撃するために使われるようだ。 1基あたり3本の発射管を束ねた形になっており、発射管後部の半球状の部分に圧縮空気を充填して、短魚雷を押し出す仕組みになっている。右舷側のものを右連管、左舷側を左連管と言い、右連管が1・3・5番発射管、左連管が2・4・6番発射管である。従来の発射管HOS-301(68式3連装短魚雷発射管)は年代を追うごとにA、B、C、D型と発展している。 発射管を旋回させる際は、後部中央にあるハンドルを回して射撃方向へ向けるが、「むらさめ」級以降の艦ではさらに改良されたHOS-302型を採用しており、このタイプは遠隔操作によって発射管を監視室でモニターしながら管制・発射が可能になっている。 「ひゅうが」型護衛艦からはHOS-303が装備されており、新型の97式短魚雷が運用可能となった。 訓練に使用する模擬魚雷は、水中へ潜った後一定の時間を経て水面に浮き上がってくる仕組みになっており、これを内火艇などで収容した後、真水で洗浄して次回訓練まで保管するようになっている。 |