曳船 260t型


〈曳船65号 YT-65  080720.呉〉

諸元・性能
全長 28.4m (YT-95号以降 31.0m)
全幅 8.6m
深さ 3.5m (YT-95号以降 3.6m)
吃水 2.5m (YT-95号以降 2.3m)
基準排水量 260t
出力 1,800PS (YT-95号以降 2,600PS)
速力 11kt
備考 主として基地港務隊に所属し、艦艇の出入港の支援、非自走支援船の曳航を行なうタグボートで、支援船第1種に分類される。曳き船、押し船などとも呼ばれ、離岸時の牽引、接岸時の回頭、操船支援などが主な任務である。また、ブリッジの上に放水ターレットを2門装備し、消防活動を行なう事もできる。支援船と言えど内部にはテーブルとソファを備えた「待機室」という部屋があったり、洗濯機やキッチンが設えてあったりと、乗員が簡易な生活ができるようになっている。防眩物には不要になったP-3C哨戒機の古タイヤが利用されているが、作業の際に艦艇をタイヤ跡で汚さないように、網状のロープやシートが被せられている。
YT-95以降は出力が1800馬力から2600馬力に向上したほか様々な改良が施されており、マストがトップから1/3のところで折りたためたり、煙突が廃止され船尾の排気口から排気されるようになっている。さらに新型ではマストが基部近くから折りたためるようになった。その他船橋の上方監視用窓が存在するものとしないものなど、いくつかタイプがあるようだ。初期の就役分から逐次除籍が始まっている。

艦記号・番号 竣工 製造所
YT-58 曳船58号 (除籍済) 1978.10.31 横浜ヨット
YT-63 曳船63号 (除籍済) 1982.9.27 横浜ヨット
YT-64 曳船64号 (除籍済) 1983.9.30 横浜ヨット
YT-65 曳船65号 (除籍済) 1984.9.20 横浜ヨット
YT-66 曳船66号 (除籍済) 1985.9.20 横浜ヨット
YT-67 曳船67号 (除籍済) 1986.9.4 横浜ヨット
YT-68 曳船68号 1987.9.9 臼杵鉄工所
YT-69 曳船69号 1987.9.16 臼杵鉄工所
YT-70 曳船70号 1988.9.2 横浜ヨット
YT-71 曳船71号 1989.7.28 横浜ヨット
YT-72 曳船72号 1990.7.27 横浜ヨット
YT-73 曳船73号 1991.7.31 横浜ヨット
YT-74 曳船74号 1991.9.30 横浜ヨット
YT-78 曳船78号 1994.7.28 横浜ヨット
YT-79 曳船79号 1994.9.29 横浜ヨット
YT-81 曳船81号 1996.7.30 横浜ヨット
YT-84 曳船84号 1998.10.20 横浜ヨット
YT-86 曳船86号 2000.3.21 渡辺造船所
YT-89 曳船89号 2001.3.16 石川島化工機
YT-90 曳船90号 2001.3.16 石川島化工機
YT-92 曳船92号 2006.3.13 長崎造船
YT-94 曳船94号 2007.3.16 長崎造船
YT-95 曳船95号 2010.3.15 本瓦造船
YT-96 曳船96号 2010.3.15 本瓦造船
YT-97 曳船97号 2011.5.31 本瓦造船
YT-99 曳船99号 2012.3.19 長崎造船
YT-01 曳船01号 2013.1.31 本瓦造船
YT-02 曳船02号 2013.1.31 本瓦造船
YT-04 曳船04号 2016.3.23 本瓦造船
YT-05 曳船05号 2016.3.22 本瓦造船
YT-08 曳船08号 2017.3.10 前畑造船
YT-10 曳船10号 2018.3.9 栗之浦ドック
YT-11 曳船11号 2018.3.9 栗之浦ドック
YT-12 曳船12号 2019.2.25 栗之浦ドック


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左前
(050809.境港)
左前
(040731.舞鶴)
左側面
(050723.呉)
左側面
(080720.呉)
右後ろ
(040731.舞鶴)
右後ろ
(030802.舞鶴)
右前
(040731.舞鶴)
右前
(050723.呉)
ブリッジ
(080720.呉)
ブリッジ
(040731.舞鶴)
曳船索巻胴
(040731.舞鶴)
曳船索巻胴
(040731.舞鶴)
曳船索巻胴
(050809.境港)
曳船索巻胴
(050809.境港)
煙突
(080720.呉)
放水ターレット
(040731.舞鶴)
放水ターレット
(080720.呉)
洗濯機
(040731.舞鶴)
待機室
(040731.舞鶴)
炊事場
(040731.舞鶴)
YT-08 左前
(191103.呉)
YT-97 右後ろ
(191103.呉)
右前
(191103.呉)